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11月14日-一般質問-03号

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  1. 十和田市議会 2006-11-14
    11月14日-一般質問-03号


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    平成18年 12月定例会(第4回)   平成18年11月14日(火曜日)                                議事日程第3号 平成18年11月14日(火)午前10時開議 第1 市政に対する一般質問  ① 2番 紺 野 忠 明 君  ②15番 相 馬 真 子 君  ③14番 今 泉 勝 博 君  ④36番 竹 島 勝 昭 君  ⑤16番 漆 畑 善次郎 君  ⑥32番 江 渡 龍 博 君                                本日の会議に付した事件 議事日程に同じ                                出席議員(37名)                   1番  堰野端 展 雄 君                   2番  紺 野 忠 明 君                   3番  鳥 越 正 美 君                   4番  張 摩 博 子 君                   5番  下川原 鉄 男 君                   6番  桜 田 博 幸 君                   7番  工 藤 正 廣 君                   9番  田 中 重 光 君                  10番  川 村 慎 一 君                  11番  野 月 一 正 君                  12番  下 山 明 雄 君                  13番  岩 城 康一郎 君                  14番  今 泉 勝 博 君                  15番  相 馬 真 子 君                  16番  漆 畑 善次郎 君                  17番  石 橋 義 雄 君                  18番  小 川 洋 平 君                  19番  東   秀 夫 君                  20番  市 澤 善 一 君                  21番  野 月   誠 君                  22番  赤 石 継 美 君                  23番  畑 山 親 弘 君                  24番  米 田 由太郎 君                  25番  折 田 俊 介 君                  26番  織 川 貴 司 君                  27番  小笠原   光 君                  28番  野 月 一 博 君                  29番  赤 坂 孝 悦 君                  30番  沢 目 正 俊 君                  31番  杉 山 道 夫 君                  32番  江 渡 龍 博 君                  33番  山 本 富 雄 君                  34番  角   瑞 世 君                  35番  戸 来   伝 君                  36番  竹 島 勝 昭 君                  37番  野 月 忠 見 君                  38番  豊 川 泰 市 君                                欠席議員(なし)                                欠  員(1名)                                説明のため出席した者              市     長  中野渡 春 雄 君              助     役  気 田 武 夫 君              収  入  役  大 川   晃 君              総 務 部 長  村 山 誠 一 君             (選挙管理委員会              事務局長併任)              企 画 財政部長  中野渡   崇 君              民 生 部 長  藤 島 一 榮 君              健 康 福祉部長  太 田 信 仁 君              経 済 部 長  斗 沢   清 君              観 光 交流部長  太 田   毅 君              建 設 部 長  苫米地 俊 廣 君              十和田湖支所長  生 出 隆 雄 君              上 下 水道部長  中野渡   實 君              病 院 事務局長  佐々木 隆一郎 君              出 納 室 長  太 田 明 良 君              総 務 課 長  梅 津 敏 明 君              企 画 調整課長  鈴 木 史 郎 君              財 政 課 長  中野渡 不二男 君              病  院  長  蘆 野 吉 和 君              選挙管理委員会  古 舘   實 君              委  員  長              監 査 委 員  髙 野 洋 三 君              監 査 委 員  立 崎 健 二 君              事 務 局 長                         農業委員会会長  松 田 信 一 君              農 業 委 員 会  前川原 新 悦 君              事 務 局 長                         教 育 委 員 会  小野寺   功 君              委  員  長                         教  育  長  稲 垣 道 博 君              教 育 部 長  奥   義 男 君                                職務のため出席した事務局職員              事 務 局 長  成 田 秀 男                総 括 参 事  宮 崎 秀 美                次     長  石川原 定 子                主     査  中 村 淳 一                    午前10時零分 開議 ○議長(豊川泰市君) 出席議員は定足数に達していますので、会議は成立しました。  これより本日の会議を開きます。  本日の議事は、議事日程第3号をもって進めます。 △日程第1 市政に対する一般質問 ○議長(豊川泰市君) 日程第1、市政に対する一般質問を行います。  それでは、昨日に引き続き、通告順により指名します。 △紺野忠明君質問 ○議長(豊川泰市君) 2番 紺野忠明君       (2番 紺野忠明君 登壇) ◆2番(紺野忠明君) 議場内の皆さん、おはようございます。今定例会、一般質問2日目の1人目として登壇させていただきます2番議員、明政会、紺野忠明です。  今東京都の新社会人の有効求人倍率は約4倍、つまり1人の就職希望者に対し4つの職場から来てほしいとの要望があるそうであります。それに対して当青森県は、有効求人倍率が約0.4倍、つまり東京と全く正反対の状況にあります。つまり中央と地方とでは大きな格差が生じていることをあらわしています。中央もバブル崩壊後不況に苦しみ、それを脱出できたのは企業の努力であり、その支援に当たった行政の取り組みがあったからではないでしょうか。今地方に必要なのは、この格差を嘆き、行政の取り組みを批判することではなく、地方と中央の違いを分析し、我々の長所と誇るものを見出し、それを雇用や景気対策に結びつけることではないでしょうか。では、我々十和田市の誇るものとは。それは、先人が残してくれた農地の広さと、決して枯れることのないかんがいによる水路ではないでしょうか。  さて、当市を支えてきた米づくり農業は、価格低迷にあえいでいます。また、その傍らで、農家に現金収入をもたらしてきた建設業も、公共事業の削減により雇用を一定にできない状況にあります。その苦しむ農家に対し、経営の効率化を図るため今集落営農が推進されております。しかし、現状で聞かれるのは、集団になることでの農業機械等の効率化によるコスト削減が先行し、肝心の農地の利用と、その環境についての話が聞こえてまいりません。例えば私の実家である稲吉地区では、その周辺に農地があり、また十和田湖地区や六戸町に農地がある方もいらっしゃいます。そのため、作業の一つに移動という工程が生じ、これも農家にとって大きな経済負担になっています。そこで、質問ですが、集落営農が推進される中で、個人所有の分散する農地などを効率的に利用するためには、制度上の規制やさまざまな難しい面もあると思いますが、これらの土地利用の現状をお知らせください。  2つ目として、私の父が生前農地について、同じ水田でありながら場所により肥料や水の加減が異なり、本来ならば水田に向いていないところでの作付はしたくないのだが、これはやむを得ないことで、農家は今まで自分が耕してきた農地に対しての土づくりの思い入れがあると言っていたことを覚えております。しかし、集落営農の本来の姿として、農地の有効利用を図る観点から、個人的なこだわりなどの既成概念にとらわれず、発想を変えて取り組むことが必要だと思いますが、これについてお聞かせください。  3つ目として、減反制度の廃止が聞かれる中、これも農家にとって厳しい経営状況が強いられることになります。そこに食材としての農作物を栽培し、大量に生産して市場に送れば、値が下落し採算がとれなくなり、一方で見ばえを保つなどの面でコストがかかり過ぎます。本来農家は、作物の豊作を喜び、それが人のためになっていることに誇りを持ってまいりました。今この農家の心情を復活させる可能性のある作物として、ガソリンの代替燃料のバイオエタノールや原油から生産されるプラスチックのかわりとして、自然に優しい芋のでんぷんが発酵する段階で抽出されるポリ乳酸による植物プラスチックなどの原料生産作物としてのバイオマス作物であります。そこで、質問ですが、もし減反が廃止された場合の収益源を補うため、バイオマス作物の振興を推進できないか、お伺いいたします。  次に、認定こども園について質問いたします。私は、今までの議会において、文部科学省所管の幼稚園と厚生労働省所管の保育所による同じ子供に対する支援制度でありながら、その矛盾と格差について質問してまいりました。そして、それに気がついた両省による幼保一元化取り組みについても質問してまいりました。今それが認定こども園として具体化されたと聞いております。そこで、質問ですが、認定こども園とはどのようなものか、また当市関係団体取り組み状況についてお聞かせください。  以上、市議会議員1期目、最後の壇上からの質問を終わります。 ○議長(豊川泰市君) 市長       (市長 中野渡春雄君 登壇) ◎市長(中野渡春雄君) 紺野議員のご質問にお答えいたします。  私から、バイオマス作物の振興に関するご質問にお答えいたします。議員ご提案のバイオマス原料としての農産物栽培については、国も平成14年12月にバイオマス日本総合戦略を閣議決定をいたしまして、地域温暖化の防止、そして循環型社会の形成、そして農山漁村の活性化、それから戦略的産業の観点から、その有効利用についての対策が講じられてきているところであります。最近木くずや廃材から、それから木質系の固形化燃料をつくったり、サトウキビからのエタノールをつくったりするなど、さまざまな地域でバイオマスの利活用が試みられておるところでございます。市としても食糧生産としての農産物栽培だけではなく、バイオマス資源などの新たな観点での検討が必要と認識しております。ただ、新しい取り組みでもあり、技術面、それから採算性などから、まだまだ研究していかなければならない分野であり、今全国の動向を見きわめながら情報収集に積極的に努めてまいりたいと、このように考えております。  その他の質問につきましては、担当部長から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(豊川泰市君) 経済部長経済部長(斗沢清君) 集落営農の推進に伴う土地利用の現状についてお答えいたします。  集落営農の目的の一つに、効率的な土地利用、いわゆる作付の集団化というものが挙げられるわけでございますが、議員ご指摘のとおり、品目横断の対象となるため、いずれの組合もまとまりのある一定区域、これは20ヘクタール以上を定めているものの、農地がかなり分散しているケースもございまして、栽培管理上必ずしも効率的と言えない、こういう現状があると認識してございます。  次に、集落営農に伴う農地の有効利用に関するご質問にお答えいたします。本年9月に認定した19の特定農業団体、これはいずれもそれぞれの地域に農業経営基盤強化促進法に基づく特定農用地利用規程を有した農用地利用改善組合が設立されてございます。この改善団体は、区域内の農地の地権者から成る団体で、主たる目的は農用地の利用に関する規定に従い、作付に当たっての調整をするための団体でございます。農地の賃借及び所有権の移動は農地法に基づき行われているものの、作付に当たっての調整は区域内の地権者の合意により利用集積につながることから、農用地利用改善組合を活用した集落営農に期待をしているところでございます。  以上でございます。 ○議長(豊川泰市君) 健康福祉部長健康福祉部長太田信仁君) 認定こども園についてのご質問にお答えいたします。  これまで就学前の子供に対する教育、保育につきましては、保護者の就労等の事情により、保育に欠ける零歳からの子供を対象として、厚生労働省保育指針に基づき1日8時間の保育を行う保育所と、満3歳からの子供を対象に、文部科学省幼稚園教育要領に基づき1日4時間を標準とした教育を行う幼稚園により行われてきました。しかし、近年は少子化の進行や家庭及び地域を取り巻く環境の変化に伴い、小学校就学前の子供の教育及び保育への需要が多様なものになっていることから、さきの国会で就学前の子供に関する教育、保育等の総合的な提供に関する法律が制定され、保護者の新たな選択肢である認定こども園が本年10月1日からスタートいたしました。その運営方法につきましては、1つ目として認可幼稚園認可保育所が連携して一体的な運営を行う幼保連携型、2つ目として幼稚園が保育に欠ける子供の保育時間を確保し保育所的な機能を備える幼稚園型、3つ目として認可保育所が保育に欠けない子供を受け入れ、幼稚園的な機能を備える保育所型、4つ目として幼稚園、保育所のいずれの認可も受けていない地域の教育、保育施設認定こども園の機能を果たす地方裁量型の4つのタイプに分けられます。この認定こども園の認可につきましては、国が示している施設の設備及び運営に関する基準に基づくとともに、地域の実情に応じた対応とするため、県が条例で定め認可することとしております。  次に、当市における関係団体取り組み状況についてお答えいたします。市が運営する幼稚園及び保育所につきましては、認定こども園の申請は考えておりません。また、私立幼稚園及び保育所につきましては、数件の問い合わせはありましたが、県への申請には至っていない状況です。  なお、今月県が幼稚園及び保育所の施設長を対象とした説明会を予定しておりますので、説明会の開催以降、具体的な動きが出てくるものと思われます。  以上です。 ○議長(豊川泰市君) 2番 ◆2番(紺野忠明君) 答弁ありがとうございました。まず、農地の有用利用についてを再質問します。  今用地の部分の話だけで私農地の有効活用という話からの切り口なのですが、今新市になりまして当市が掲げています第1次十和田市総合計画基本構想の中に、土地の利用方針という部分がありまして、その中では基本的には目的別に土地をゾーン化して、いわゆる区別化して、その効率化を図るという部分の構想があります。その中で、農業ゾーン、最初から言いますと自然公園ゾーン森林ゾーン農業ゾーン、それから市街化ゾーン観光ゾーンと、こうあります。今我々議会でよく商店街活性化、それから学校の空洞化、さまざまな議論しておりますけれども、このゾーン構想がもしきちっと機能してこれから実行されるということになりますと、これは非常に問題解決の一番の起爆剤になっていくのではないかなと思いますし、我々次世代議員としましても、これを当市の百年の計として、市長の今の市の意思を受け継ぎ、継続してやっていくべき事業と私も考えています。先ほども申しましたとおり、我々の市に今あるまず財産は、やはりこの広大な広い面積の農地、そして土地にあると私思います。これの利用なくして基本的には当市の発展もないのかなというふうに思いますし、あと先ほどバイオマス作物の話がありましたけれども、バイオマス作物においては、やはり市と、それから農業団体だけではなかなか難しい部分があると思います。そこで、例えば今当市で抱える一番近々の事業として、焼却処分場あたりがもう大体7年ぐらいでたしか償却期間が切れて、次の部分の改築か、もしくは新築という状況を迎えると思うのですが、その中に基本的にコージェネを取り入れて、その熱を利用した、いわゆるバイオ関係の施設を併設するとか、あとそれにいわゆる産学官の連携を取り入れ、産あたりですと当地域はエネルギー特区にも推薦されている地域でありますので、その辺の部分をうまく使ってやっていければ、これも当市にとって非常にプラスになると思いますし、あとそれに伴って、先ほど言った植物プラスチックあたりもやれるようになれば、企業誘致にもつながりますし、それを雇用の確保の部分に持っていけるのかなと。市長から答弁ありました、近々ではなかなか技術的な部分とかコスト面の部分で問題はあると思うのですが、実際に携帯電話一つをとっても、ここ10年の間で1台何十万から今はもう数千円という状況にまでなってきておりますので、人間の考える可能性、技術の可能性というのは無限であると私は思っていますし、日本人民族はそれをできる民族だと思っています。それから、産学官の取り入れについてもできれば積極的に市の方に動いていただければ、今後の我々十和田市にとって非常にプラスになっていくと思っております。この辺のところは要望にとどめさせてもらって、ぜひ考えていただきたいと思います。  次に、認定こども園についてなのですが、先ほどまず健康福祉部長の方からあったのですけれども、経費的に幼保一元化からの部分で幼児教育という話にまずなりました。この幼児教育という言葉が国の方で言われるようになったのは、ここ1年か2年ぐらいの間のことなのです。それまでは子供はただ単に育てる、保育するという状況の中に置かれていたわけなのですが、今、きのう小笠原光議員の方からも、質問の中で、いじめの状況とか、さまざま出ています。私も子供がいっぱいありまして、子供たちのいろいろ話題を聞いていますと、いじめる、いじめられる対象については、やっぱり子供個人の部分の問題ではなくて、周りを取り囲む環境、いわゆるさっき言った親の収益とか親の暮らしだとか、親の例えばそういう生活体系という部分で子供の部分のその支援が決まるという状況に今なっている。その中で、同じ子供だと言いながら、やっぱりみんなその部分の環境が違って、上に行った段階で、あれはちょっと違うやつだとかという、いろんな色分けで、言っている方としてみれば、そんなにきつく言っているつもりはないのだけれども、逆に気にしている子にとってみればそれが非常に気になることになる。何が言いたいかと申しますと、やはり幼児教育なのです。小さいときに、年少の、いわゆるまだ3歳になったばかりの子供たちが遊んでいる状況と、今度上がって4歳児、5歳児になっていくと、その変化が非常にわかりやすい。というのは、3歳のころというのはほとんどみんな同じ、共通。親の都合とか何も全く関係ない。ところが、4歳になってくると、お父さんの職業さまざま、その取り巻く環境が、子供たちの中でなくて親がそういう形にまずなっていくという状況があるので、幼児教育の段階でそれをうまく、三つ子の魂百までと言いますので、そういうやっぱりきのう小笠原議員からも出たとおり、やっぱり道徳といいますか、倫理観といいますか、そういったものを子供のころから実体して体験できるものとなると、やはり幼児教育が必要だろうというふうに私は認識しておりますので、今後その具体的方策としての認定こども園について、いっぱい当自治体でも使われていくことを推奨できるようにお願いをしたいと思います。  最後に、市長の方から、大変唐突であれなのですが、ゾーン計画について、これは今後当市が発展をするために幹となる部分、いわゆるこれを育てていって百年の計をなすくらいの私は事業だと思います。この計画について、市長の思いを我々次世代の方に一言聞かせていただければ幸いと思いますけれども、市長の方から一言お願いをしたいと思います。 ○議長(豊川泰市君) 市長 ◎市長(中野渡春雄君) 計画ですが、まず計画はやはり計画に沿ったまちづくりが前提になると思いますけれども、皆さんご承知のように社会を取り巻く、世界を取り巻く農業ということにだんだんなってきているわけです。第一日本の自給率が40%ということですので、非常にそれでは足らないわけで、自給率を高めるためには何としても、それは自給率を国内でやらなければ、地元でもやらなければならないわけですけれども、やはりできない面もあるわけで、そういった観点も非常に日本の農業というのは大きく影響されているものと思っております。でも、やはり国の独自の農業というのがあると思うのです。そういった観点から、やはり今後の農業の見直しとか、進むべき道を探していかなければならないと、このように思っておるわけで、そういう点国でもいろいろ施策を講じているところでございますし、また地方におきましては地方の農業のあり方というのもやっておるわけで、それの根本はやはり我々のつくった計画に基づいてやることが一つの方針かなと思っております。 ○議長(豊川泰市君) 2番 ◆2番(紺野忠明君) ありがとうございました。その思いを引き継いで、次世代議員として一生懸命この方策の方向でやっていきたいと思います。  それから、本当の最後に、議員1期目として最後に、皆さんにお礼を申し上げたいと思います。なかなか素人から上がってまいりまして、議会で非常な部分、質問、さまざまな部分で手厳しい部分あったり、そして理事者の方々には意味不明の部分をよく解釈していただきながら答弁をいただいたことをお礼を申し上げます。次、2期目を目指して、皆さんにお会いできるために誠意努力してやってまいりますので、ひとつ帰ってきたときにはまたよろしくお願い申し上げます。  以上です。 ○議長(豊川泰市君) 以上で紺野忠明君の質問を終わります。
    相馬真子君質問 ○議長(豊川泰市君) 次に、15番 相馬真子君       (15番 相馬真子君 登壇) ◆15番(相馬真子君) おはようございます。15番、日本共産党相馬真子でございます。よろしくお願いいたします。  通告に従いまして質問をさせていただきたいと思います。まず、1番、まちづくりについてであります。新しい十和田市がスタートとして早くも2年を過ぎようとしていますが、何か混沌としているようで、腰を据えてのまちづくりが見えてきません。私なりに十和田市としてのまちづくりの根本について述べ、市長の見解をお伺いしたいと思います。  まず、十和田市はどんなまちであると認識をしているのでしょうか。十和田市はどんなまちと問われたら、十和田湖のあるまちと言っても異存はないと思います。およそ1,100年ほど前、十和田湖が大噴火を起こし、噴煙が京都まで届き、太陽がかすんで月のようになったということが町史に記されています。当時の苦労が想像を絶する大きな災厄であったでしょう。もしかして、国指定天然記念物「法量のイチョウ」の木がその火山灰を浴びながら、物すごい大噴火を目の当たりにしていたのかもしれません。そのような想像をしていますと、ロマンを感じます。また、ドラマチックな伝説などが生まれたのもうべなるかなと思います。それに引かれて全国から与謝野晶子や井伏鱒二、松本清張など、たくさんの文人が訪れ、魅力的な作品が生まれてきました。また、新渡戸伝は、十和田山からすばらしい木材を切り出し、奥入瀬川に流して中央へ送り、財をなしたといっています。もしこれがなかったら、三本木原の開拓はなかったかもしれません。こうしてみると、十和田湖と十和田市が昔から一体のまちであったことがうかがい知れます。さらに、馬産地であったことから、軍馬補充部がつくられ、戦後の農業や商工業の発展へとつながり、市役所や中央病院、図書館、公民館、そして公園、緑地公園、緑地広場、スポーツ施設などがまちの中心にできました。小学校や中学校、高等学校、そして北里大学がそれぞれいいところに配置されています。こんなすてきなまちは十和田市のほかにあるでしょうか。誇りにさえ思います。今十和田市の新しいまちづくりを考えるに当たって、このように長い時間をかけてつくられてきた特徴を生かして、歴史的近代都市を目指したまちづくりを進める責任があるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。  2つ目として、全国的に展開している大型店への対策であります。大型店同士の激しい競争で、旧松木屋、旧亀屋、そしてダイエー駅ビル店と閉店に追い込まれる大型店が相次いでいます。幾ら売り場面積が過剰になっていっても、この激烈な競争はやむことはありません。日経新聞によれば、大手流通資本のイオンが既に150平方メートルの実験店舗を展開しているということでした。こうした事態について、2004年に日本商工会議所、全国商工会連合会、全国中小企業団体中央会、そして全国商店街振興組合連合会の中小企業4団体が共同して次のように訴えています。旧まちづくり三法では、市場原理の行き過ぎにより、中心市街地は一層寂れ、コミュニティーが衰退し、伝統、文化の継承が困難となり、青少年問題が深刻化し、高齢者が生活の不便を強いられているなど、さまざまな社会問題が増大していると言っています。この中小企業4団体の訴えは、そのまま十和田市の実情と重なり合うのではないでしょうか。市長は、大型店について、働く場がふえるから、経済効果が大きいからなどと歓迎の態度を示してきました。しかし、賃金や労働条件が厳しく、これまで働いていた場が失われています。結果として市民にとって決していいことではありません。以上のことから、現時点における市長の態度として、大型店の出店に反対の態度を明確に示すときではないかと思いますが、いかがでしょうか。  3つ目、この3つ目に検討しなければならないのは、旧学校給食センター跡地についてであります。このことについては、前9月の議会でもお聞きしましたが、この土地は本当に大事な歴史のある土地です。ここは、さきに述べた120年という時間をかけてつくられ、馬産地としての特徴を生かして、農業を守り、馬を育ててきた十和田市の歴史的な土地であります。しかも、現代のまちづくりを考えたとき、さまざまな可能性を秘めた、まとまった土地です。これをばらばらに切り刻んで住宅地として売り渡すのは、歴史的なまちづくりに逆行することになり、まち壊しになるのではないでしょうか。もしこの土地を大手の商業資本が一気にまとめ買いをして新たな商業店舗を構えたら、経済的にも重大な事態を招くおそれがあります。したがって、この土地はあくまでも公共的な活用を探求すべきではないかと思いますが、いかがですか。  4つ目として、中心商店街並びに地域商店街への援助のあり方についてであります。近ごろ高齢者から、子供や孫と大型店へ行っても疲れるだけだ。自分が欲しい商品がどこにあるのか探すのに大変気を使う。また、店員と身近な会話もなくて寂しい。昔のように魚屋、八百屋、自転車屋などと、ゆっくり話をしながら買い物できるようにならないものかなどの声を聞かされます。これは、これからの高齢化時代に向けての商店街のあり方に対する提言と受けとめられるのではありませんか。こういう声にこたえられるなら、十和田市の商店街が再び活性化することはまだまだ十分可能性を秘めていると思います。アーケードがあり、祭りや特区イベントでは、数時間も前からにぎわっており、特に春や秋の祭りどきには夜店は日本一ではないかと言われるほどの十和田市をこのまま廃れさせていいのでしょうか。ところが、一方国は、商店街の再活性化から手を引いています。それだけに、消費者である市民と商店側との交流を実現させる地方自治体の役割は大変重要になっています。これは、だれもやったことのない初めての事業ですから、山のような困難は覚悟しなければなりません。これまで少しずつ意識の変化が出始めていることや幾つかの試みが行われていることにも目を向ける必要があります。福島県の商業まちづくり条例とか長野市のもんぜんぷら座、熊本市の都市計画法第34条に基づくイオンの出店不許可などは私たちを励ますものです。また、EUでは、持続可能な社会を目指して、車に依存しないコンパクトなまちづくり、アメリカではウォルマートへの規制の動きなどは十分参考になるでしょう。先日こんなことがありました。ある酒屋さんと出会ったときのことです。「電球を取りかえるのも大変です」と言ったら、「そんなら私がやってあげましょうか」と言いました。まだ2人で何とかできるので断りましたが、うれしかったとともに、多くの商店がそのように対応するとか、電気店を紹介してくれたりしたら、もっと高齢化しても安心して過ごせるまちになるのではないかと楽観的な想像もしています。買い物に行っても店員とゆっくり会話もできない、悩みも話せないではなく、客同士あいさつを交わすこともないまちではなく、大人にも子供にとってもコミュニケーションの豊かなまちにするため、商店と市民が十分交流できるようにして、自主性と創造性を尊重しながら行政の力を発揮してほしいと思います。初めから一気にできるものではないでしょう。できるところから始める、息の長い、辛抱強い対応をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。  2番目として、これまでもずっと訴えてきましたが、野外芸術文化ゾーン計画についてであります。私の考えを述べるのは最後になると思いますが、よろしくお聞きください。野外芸術文化ゾーン立案の趣旨について、初めに私の立場を述べたいと思います。ここには芸術文化という新しい要素を入れることで、都市と自然を融合させるとあります。十和田市には、現時点で芸術文化が十分と言って誇れるほどあります。市長にはそれが見えないのでしょうか。少し紹介しておきたいと思います。まず、高村光太郎の唯一の立像である「乙女の像」が湖畔にあることは説明を要しません。彫刻では、先日も出ましたが、最高の佐藤忠良の「早蕨」、また船越保武の「女性胸像」、柳原義達の「からす」、清水多嘉示の「女性座像」、高田博厚の「俳優」、峰田敏郎の「光と風と」など、たくさんあります。また、猪熊弦一郎の文化センターのどんちょう、現代洋画の鈴木實氏、書道の白取波山氏は日展で活躍していますし、明山応義氏や滝沢哲雄氏たちの活動から目を離せません。これだけでも6万都市としてはほかに誇れるものです。十和田市は、十分に芸術文化があることを残念ながら知らないだけではないでしょうか。したがって、新しい要素として、野外芸術文化ゾーンは必要ありません。間に合っていますと言いたいです。また、芸術文化導入のメリットとして、都市景観への付加価値をつけるとありますが、これは一体何の意味でしょうか。付加価値が芸術文化にどんなかかわりがあるというのでしょうか。この言葉がやがて消えるだろうと思っていましたが、いまだに趣旨の最初に書かれています。  そこで、付加価値とは何か、どんな意味なのか、あえて述べさせていただきます。広辞苑によれば、企業が自己の段階において新たにつくり出した価値とあります。この意味で官庁街通りの付加価値を高めるといったら、全く意味不明になってしまいます。日本語になっていません。このまま付加価値という言葉を使い続けたら、十和田市民の芸術文化への感動や理解が全くないと言われかねません。こんな恥ずかしいことは今後やめるべきです。また、芸術文化導入のメリットとして、町のシンボル創出とあります。しかし、旧十和田湖町と旧十和田市が合併したとき、新しい十和田市のシンボルとして十和田湖と八甲田山を組み合わせたデザインを採用したではありませんか。そんなにシンボルをつくっていたら混乱するだけではないでしょうか。さらに、野外芸術ゾーンの趣旨として、中心市街地活性化のためともあります。桜の時期になると、1日に100台のバスが訪れ、桜並木に感動して見ている人に出会うと、その人たちに感動させられます。それほどにぎわうのですが、中心市街地へ足を向ける人はほとんどいません。その現場を見るように市長へ訴えてきたにもかかわらず、市長は現場を見たとも見ないとも答えていません。以上述べたように、野外芸術文化ゾーンの趣旨はどれ一つをとってもまともに成り立ちません。そこで、一つだけ質問いたします。野外芸術文化ゾーン立案の趣旨には官庁街通りの空き地が景観を損ねているので改善するとありますが、一体だれがそのように感じているのでしょうか。市長自身だって景観が損なわれていると感じていなかったではありませんか。こんなことだれが言い始めたのか知りませんが、実におせっかいな話です。散歩の一休みでも、花見の夜店にも、よさこい祭りの準備にも、あるいは大道芸の披露にも、朝市でも日曜市でも、何でも利用できるではありませんか。それが求められているのです。世界文化遺産を見るにつけ思うのですが、ヨーロッパの都市の広場がどんなに大切にされてきたかということです。広場をつくろうではありませんか。予算はそれほどかかりません。市民にそして喜ばれます。  官庁街通りで第一にやらなければならないのは、桜並木を保全することだと思います。舗装のタイルを桜の根が押し上げています。これほど桜が苦しんでいるのです。樹木全体が病的に弱っているのでしょう。120年を超えてもっともっと長生きしようと必死に頑張っているのです。市が行った小中学生や高校生のアンケートによりますと、十和田市で自慢できるもののトップは十和田湖です。これは当然です。第2位はといえば、何と八甲田山、奥入瀬渓流を抜いて官庁街通りではありませんか。野外芸術文化ゾーンがなくてもこのとおりなのです。幼稚園、保育園の運動会、遠足、野球大会、お祭りなど、小さいときからすてきな桜並木を通ってきたのですから、深く胸にしみ込んでいるのでしょう。そこで、お尋ねしますが、十和田市を小さいながら歴史的近代都市として未来へ向けて建設していく今の私たちの任務は、この桜並木を守り、広場をつくっていくことと思いますが、市長のお考えをお聞かせください。  3つ目の質問になります。病院建設についてであります。中央病院の建設状況が外から見えるようになってきました。この建設にかかわって幾つかお尋ねをします。まず、1つ目は、落札率についてであります。9月議会の答弁では、平均的に98%ということでした。しかし、病院本体の建設を見ますと、予定価格71億6,100万円に対して入札価格は70億7,175万円と、99%と非常に高い落札率でした。電気工事や管工事については98%から97%ですから、全体的には98%となりますが、一般競争入札にしては高過ぎるのではないでしょうか。仮に入札額が1%下がっただけでも1億6,000万円の財政の節減になります。さらに、10%下がると16億円が財政節減、つまり市民負担が少なくなります。このように、財政から見ても市民負担から見ても、このような落札率をそのまま肯定することには問題があります。去る10月11日のNHKの「クローズアップ現代」では、福島県が発注した公共事業をめぐる談合事件について放送をしていました。このスタジオゲストとして浅野史郎慶應義塾大学教授、元宮城県知事が出演していました。浅野氏によれば、県知事時代に入札制度の改善を行い、落札率を平均74%にしたことを話しました。もしこのように中央病院建設の落札が20%も引き下げられるとすれば、32億円も財政節減、市民負担の軽減になります。十和田市では、こうした努力がもしかしたら足りなかったのではないかと思っていますが、いかがでしょう。経過を振りかえってみますと、平成15年、市長が7名に中央病院基本設計者選定委員を委嘱しました。同委員会は、プロポーザルの参加を公募したところ10社から応募があり、その中から5社に絞り、審査の結果最優秀者として昭和、佐々木設計共同体を決定しました。平成16年には、十和田商工会議所や十和田市建設業協会が相次いで市長に対し構造設計などを地元発注できるように変更、また地元建設業者への受注機会を確保するよう要望をしました。次の年の平成17年には、十和田商工会議所がさらに市長へ地元業者への発注を重ねて陳情しています。市長は、入札公告に入札参加資格として工事は特定建設業共同企業体によること、共同企業体に求められる資格要件として十和田市内に本店を1以上含むこと、共同企業体の構成員に求められる資格要件として青森県に本社を有するものであることなどと定めました。こうして見ると、入札参加資格がかなり狭くなり限定されたことから、中央病院のような規模の建設にほとんど実績のない業者が指名され、結果的に入札の競争が低くなり、落札率が大変高くなったのではないかと思っています。以上のような入札結果について、どのようにお考えなのかお知らせください。  2つ目には、構造設計についてであります。構造設計、PCaPCは、施工に当たって非常に難しいと心配されていました。そんなこともあったのか、十和田商工会議所や十和田市建設業協会からPCではなく鉄筋コンクリート、在来工法への変更を要請されていました。それなのにあえてPC工法にしたのはなぜなのでしょうか。今では、病院建設の柱立てが高く見えるようになりました。はりをかける作業も始まりました。巨大なクレーンから長いワイヤーロープでつるした、しかも風に揺れるはりを高い柱に立っている作業員が手で押している姿は、大変危なそうに見えます。これは在来工法とまじっているのだろうかと思うのですが、PCの工法は安全に行われているのか、大丈夫なのかと心配をしています。  3つ目には、電波障害についてであります。工事が始まって地域に電波障害が起きています。その電波障害を受けないように、各家庭に直接のアンテナ配線をするという連絡が病院建設の担当者と電気工事者からありました。電波障害は市長が建設を発注したから発生しているのではないでしょうか。また、電波障害は電気工事をしたから発生しているのではなく、田中建設、福萬組、紺野建設、上北建設、田中組、丸井重機建設特定建設工事共同企業体が病院本体の工事を始めたから発生しているのだと思います。建設業法に元請負人に対し下請負人からの意見聴取や下請代金の支払い方などを、とりわけ特定建設業者については下請負人への指導などをきめ細かに決めています。こうした責任がないのでは、果たして中央病院の建設が確実に行われるのか不安になります。市長は、こうした状況をどのように考えているのか伺いたいと思います。  以上、3点を伺います。 ○議長(豊川泰市君) 市長       (市長 中野渡春雄君 登壇) ◎市長(中野渡春雄君) 相馬議員のご質問にお答えします。  初めに、まちづくりに関するご質問にお答えします。今後のまちづくりに当たりましては、十和田湖、奥入瀬渓流などの美しい自然環境や地域にはぐくまれた各種の産業、それから近代都市計画のルーツと言われる都市機能など、本市が有するすぐれた資源や特性を最大限に活用していくことが肝要であると、このように思っております。また、これまで培われてきた歴史的、そして文化的な都市基盤を大切にしながらも、一方では時代潮流や将来を見据えた新たな視点のもとで、まちづくりということも都市の多様な個性と創造性を発揮していく上で求められてくるものと考えております。いずれにいたしましても、市の誇りとして受け継がれてきた有形、無形の財産を生かしながら、活力と魅力あふれるまちづくりに邁進してまいりたいと、このように考えております。  次に、野外芸術文化ゾーンについてお答えをいたします。野外芸術文化ゾーンは、官庁街通りに多く見られるようになってきた空き地を解消することによって、景観及び環境を守っていくという視点が考え方の基本にあります。官庁街通りは、戦前の旧軍馬補充部の跡地を昭和の町村合併時に、十和田市が誕生したときに市としてふさわしい顔が必要であるとの考えで、これまで点在していた官庁を通りに誘致するとともに、都市計画道路として整備されたものであります。その後シンボルロード整備事業等による整備を行いまして、現在では桜の名所として多くの観光客が訪れる場所となりました。このような官庁街通りの空き地がもし民間に売り払われた場合、通りにそぐわないような建物等が建てられることもひとつ想像されるわけでございます。やはり先人から受け継がれてきたこの通りを将来に向けて発展させていくことが必要であると、このように考えております。桜や松の並木の重要さは十分認識しており、毎年適切に手入れをしているところでございます。それに加え、やはり官庁街通りの空間全体が重要と考え、この事業を進めていることをご理解いただきたいなと思っております。  その他の質問につきましては、担当部長等から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(豊川泰市君) 経済部長経済部長(斗沢清君) 大型店の進出規制に関するご質問にお答えをいたします。  にぎわいのある中心市街地の再活性化を目的として、まちづくり三法の見直しがされ、市でも改正された中心市街地活性化法に基づく中心市街地活性化基本計画の策定に向けた取り組みを進めておりますが、法の趣旨に基づき、大型集客施設の郊外の立地規制や住宅及び商業施設の市街地への誘導などが計画のベースになるものと考えております。  次に、商店街の自主性と創造性の尊重についてお答えいたします。市の発展のため、中心街区の商店街の活性化はもちろんでありますが、全市的な商店街の活性化が重要と認識しております。これまで以上に商工会議所及び商店街連合会等との連携を密にするとともに、市民の皆様の声を聞きながら、商店街の自主性と創造性が大いに発揮されるよう、ニーズを把握し支援してまいりたいと考えております。  以上であります。 ○議長(豊川泰市君) 総務部長 ◎総務部長(村山誠一君) 私からは、旧学校給食センター跡地処分に関するご質問にお答えいたします。  当該土地につきましては、昭和44年に防風保安林指定地区の一部を解除して旧学校給食センター用地として使用しておりました。その後移転により更地となり、市の保全地区に属していないことから、平成10年から普通財産として管理しております。また、昨年度までは南小学校建てかえ工事のために使用されておりましたが、現在は未利用地となっております。普通財産における未利用地で、かつ将来において行政上の利用が見込まれない土地については、行政改革大綱に基づき、歳入確保策の一環として十和田市集中改革プランのとおり、当該土地の処分等を行い、効率的な財政運営として対応するものであります。  以上であります。 ○議長(豊川泰市君) 病院事務局長 ◎病院事務局長(佐々木隆一郎君) 中央病院の建設に関するご質問にお答えいたします。  まず、落札率についてお答えいたします。議員も壇上でお話しされましたとおり、中央病院の建設工事は6件の工事に分割して発注しておりまして、その全体の落札率は98%でありました。落札率が高いのではないのかというご質問ですが、発注する市側とすれば、予定価格の範囲内で最も低廉な価格を入れた業者と契約をするというのが地方自治法の規定になっておりますので、地方自治法の規約に基づいて契約したというものでございます。  次に、入札の参加者についてお答えいたします。工事に関しては、先ほど言いましたとおり、6本の工事の入札の参加者数はいずれもJV、共同企業体ではございますけれども、その数は3つないし6つでありまして、十和田市が通常発注しております1,000万以上の工事の指名競争入札の業者数が20社程度を基本としているということに比べれば確かに少ないと思われます。しかし、この6件の入札は、制限つき一般競争入札により行われたものでありまして、入札参加資格をそれぞれの工事ごとに定め、公募し審査した結果、先程述べました入札の参加数となったものでございます。入札の参加者数は、先ほど言いましたとおり、市が通常行っている入札よりは確かに少ない参加者数でございますが、入札の競争性は十分に保たれたものと考えてございます。  次に、PCaPCコンクリート、いわゆるちょっとPCコンクリートというふうに略称させて答えさせていただきますけれども、これにつきましてお答えいたします。中央病院新本館の構造につきましては、基本設計の当初からPCコンクリート構造で進んでおりまして、その後一部がRC、いわゆる鉄筋コンクリートづくりに変わったという部分もございますけれども、基本的には当初からPCコンクリートで進めてきてございます。このことにつきましては、16年7月23日に開催されました全員協議会におきましても説明しております。建設に当たり考慮したことは、何でPCコンクリートを基本的に採用したかということでございますが、まず地震に強いこと、広いフロアが確保できて将来の改修に対応しやすいこと、建設工事中の振動、騒音、粉じん等の現在あります病院への影響を少なくすることができるというようなことでございます。PCコンクリートの構造の特徴は、免震構造との適合性がよく地震に強いこと、工場製作のときに強度、強さです、を増すように加工して、部材のコンクリートの断面を縮小できるので広いフロアを確保でき、改修もしやすいというようなそれぞれの利点がありますので、以上のようにPCコンクリート構造は中央病院の新本館に求められる条件に適合しておりますので、主要区分に採用してございます。  次に、工事に伴う電波障害についてお答えいたします。ことしの9月と10月に周辺の皆様を対象といたしましたテレビ電波障害対策工事の説明会を開催いたしました。説明の内容は、工事に伴いまして電波障害の発生が予想されることから、これを改善するために各家庭への電波配信のための配線工事を10月ごろから始めるという内容のものでありました。しかしながら、大変申しわけございませんけれども、関係者への諸手続、それぞれの手続に手間取りまして、現在まだ着工できておりません。既に一部の地域におきましてはテレビの電波障害が発生しておりまして、周辺の皆様には大変ご迷惑をおかけしております。改めておわびを申し上げます。申しわけございません。今後の予定といたしましては、早急に手続を完了させまして、電波配線のための配線工事を行いまして、障害を解消してまいります。急ぎますけれども、いましばらく時間を要しますので、周辺の皆様にはチラシ等で現在の状況、今後の見通し等についてお知らせをいたしますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。  それから、電波障害の説明会の案内文書につきましては、担当課長名でやったのではないか、おかしいのではないかということでございましたけれども、まず工事を一番最初に始めるに当たりましては、発注者であります十和田市、中央病院と、それから受注者であります共同企業体の連名で、工事に伴いましてご迷惑をおかけいたしますというお知らせを道路沿いの方々にお配りしてございますけれども、今回は具体的な工事の一部、電波障害が発生するということの説明会ということでありましたので、病院建設課長名で発送いたしました。ただ、壇上からも議員ご質問のとおり、これによって発注者としての責任を免れるとかということではなくて、あくまでも発注者は市であるということは十分自覚しておりますので、今後さまざまなお知らせについては配慮していきたいと考えてございます。  以上です。 ○議長(豊川泰市君) 15番 ◆15番(相馬真子君) なかなか難しい問題もあるなとは思いながら、聞いておきたいことは全部聞いておきたいなと、そう思っております。  まず、まちづくりについてなのですが、先ほどいろいろな財産を生かして、有形、無形の財産を生かしてまちづくりをしていく、そういうことで、これはもっともなことだと思うのですが、私が今聞いております1つ目なのですが、十和田市というのはそういう特徴のあるまちだという、歴史を持っているまちだということでございます。ですから、その歴史を忘れてはならないし、ないがしろにしてはいけない。それが私本当にいつも考えている、自分のまちとして、好きなまち、そういうことでいつも考えているので、そういう歴史的なものを踏まえて、そしてまちづくりをしてほしい。今の商店街のこともそうですし、また地域の商店街、これもそうですし、本当にだんだん、だんだん消えていくというような感じがします。ですから、そういうことのないように、これをどうしたら生かせるか、生き生きさせられるかということをやっぱり市としてアドバイスといいますか、そういうふうなことをしていかなければならないのではないか、そういうふうに考えてこの提案をしているわけです。  それから、まちづくりのひとつ3番目なのですが、学校給食センター跡地、この跡地は今部長さんからお話あったように、普通財産となっていて、この使用は決まっていない、考えていない。ですから、未使用の土地ということで売却をするつもりだと、財政上からもということだと思うのです。それを聞きたかったのですけれども。私は、あそこは大変大事な土地。これまで私7年8カ月議員をしていて、この中で他の議員から何回もここの場所が出てきました。この土地は、あの周辺にとっては大変貴重な土地だと思います。例えば公園にするとか、あるいは何か多目的な広場、にぎわいをつくる広場にするとか、そういうことでも大事な土地だと。普通財産だから金にかえるというのは、私は納得できない。そういうことで、これはぜひとも、今清聴していますけれども、やめてほしい、そう思っていますので、再度お願いしたいと思います。  それから、野外芸術文化ゾーン計画についてですが、これまで私もいろいろな観点から市長に提言をしてまいりました。しかし、市長はそういう考えはないということで、もちろん市民の意見に耳を傾けることもなく、一方的にやっているという感じがします。すごいなと、本当にその点には感心をしておりますが、やっぱり官庁街通りはこれ以上の景観は要らない、今の景観が本当にすばらしいのだということに自信を持ってほしい、そう思います。今アートセンターの着工が進んでいますけれども、これから今あいている土地は緑にしてほしい、広場をつくってほしい、これが市民の願いです。本当にそういう市民の意見に耳を傾けてほしいなと、そういうふうに思うわけです。本当に先ほども言いましたけれども、子供たちのアンケートの中で誇りに思うのが2番目に官庁街通りと、本当にそのとおりだなと、正直なのだなと、本当にうれしく思いましたけれども、そういうこともあってぜひとも緑の広場をつくってください。  それから、桜並木の保全なのですが、毎年やっていますということなので、それなりにやっていると思いますが、これはどういうふうな形でやっているのか。例えば樹木医にお願いしてやっているとか、あるいはどなたか木の好きな人に見てもらっているとか、その辺もちょっと教えてください。十和田市には桜並木だけでなくてたくさんのすばらしい木があるわけで、その木の保存も大事だと思いますし、そういうことでどのように保全をしているのか教えてください。  それから、病院のことなのですけれども、今のお話でよくわかりました。最近新聞紙上をにぎわせているあの談合事件。私は、病院、今の入札が談合だとは思いません。そのとおりなのだろうと思いますが、これからの入札のあり方についても、やっぱり競争して、競い合うですか、そういうことでみんなが納得できるような、市民が納得できるような一定の競争をすべきでないか、これは十分にしたと、そう言っていますけれども、99%、98%というと、やっぱりそういうふうなことがちらっと頭に浮かんだりしますので、本当に最近は談合事件が多くて、いろんな方たちが逮捕されたりなんかしていますね、自殺問題も出ていますけれども。そういうふうなことで、ちょっとこれ今後の入札制度のあり方についても、これは助役が担当かと思いますけれども、そういう制度にしてほしい、みんなによく見える制度にしてほしい、そう思っています。  それから、PC工法、初めからそうなのだと、一部RCだったというふうなことなのですが、私はそう思っていなくて、途中、去年説明があったと言いますけれども、多分聞き逃したかと思います。このRCとPCの違いというのは、私もインターネットであちこち見てわかっています。今病院でやっている作業、工事なのですけれども、あれを見ますと、すごく高いタワークレーンが来ています。普通PCであれば、タワークレーンを使わないで、何か天井クレーンというので、よく都会に行けば見えるわけですけれども、ああいうふうなのを使ってやるということがいろんな本にも書かれていますし、また調べたところでもそういうふうになっていましたが、ここではそうでなくて、タワークレーンを使ってやっている。あのタワークレーンとはつるしてやるのですから大変危険、危ないなと思いながら、楽しみに見ている、楽しみというか、病院がよくできることを楽しみにしながら、ああ、危ないなと思って見ているわけです。作業員があの柱の上に上がって、そして来たものをこうして押さえながらやっている、ああいうのは、これまで事故が起こっていないとすれば本当に褒めたいと思いますけれども、そういうことです。  もう一つは、電波障害のこと。電波障害のことは、これは仕方がありません。今ああいうタワークレーンがあって、近所に作業をするときにいつもテレビがこうなっています。それは、病院ができるまでは我慢をしますが、でもこの間説明あったように、近々やるということなので、それはまずお願いしますが、私が言いたいのは、先ほど言いました、これを住民の方たちへそういうお知らせをするときに、なぜ発注者である市長、あるいは共同企業体である6社、そういう企業体から来なかったのか。課長名、そして下請にも、元請にもなりますか、沢目電気という、そういう封筒に入れてきているわけです。あれはまずいなと、そう思いました。ですから、そういうことのないよう、やはり市民にも安心してもらえる、そういう今病院建設であるのだということを市長がはっきりとそれは態度、あるいはそういうもので示すべきであると、そう思っていたのでお伺いしました。まず、再質問は部長で。 ○議長(豊川泰市君) 暫時休憩します。                  午前11時18分 休憩                                                  午前11時18分 開議 ○議長(豊川泰市君) 休憩を解いて会議を開きます。  市長 ◎市長(中野渡春雄君) 野外芸術文化ゾーンについて、歴史をないがしろにしてはならない、それから一方的にやっているのではないかというご意見ですけれども、相馬議員ご承知のとおり、この問題については長年にわたる議論を闘わせてきた経緯がございます。その点をご理解いただきたいと思います。 ○議長(豊川泰市君) 助役 ◎助役(気田武夫君) 入札の透明性、公正性につきましては、十和田市としては予定価格を公表したり、談合しないよう、業界の方に強く申し入れをして努めているところでございます。  以上でございます。 ○議長(豊川泰市君) 企画財政部長 ◎企画財政部長(中野渡崇君) 旧学校給食センター跡地についてお答えをいたします。  旧学校給食センターの跡地につきましては、新市まちづくり計画の中で活用する予定がないこと、それから先ほど総務部長言いましたように、集中改革プランで市有財産の有効活用を図るということ、それから当該場所は住居地域であること等、さまざまな観点から検討した結果、単に遊休地として放置することなく、財産収入への転換を図り、各種施策に還元することが市民福祉の向上につながるものと判断したところでございます。  それから、官庁街通りの松、桜の保全につきましてですけれども、あの通りの桜と松の保全につきましては、毎年薬剤散布、それから松、桜の剪定、それから桜につきましては根元の植樹升の拡幅というか拡大等を行って管理に努めているところでございます。  以上でございます。 ○議長(豊川泰市君) 病院事務局長 ◎病院事務局長(佐々木隆一郎君) PCコンクリートに関しまして、天井クレーン、タワークレーンということでございますけれども、確かに東京等ではそれぞれの建設現場の最上階にあります天井クレーンを用いているのを見かけますけれども、ただそれはクレーンが設置されているのがそれぞれの階上階か、1階からのタワーの上にかということの差でございまして、実際に作業する側からすれば、クレーンがワイヤーでおりてきて物をつり下げるという状況は同じでございますし、作業に当たりましては現場の責任者等が十分配慮してございますので、その辺に関しては天井クレーンに比べてタワークレーンが危険だということはないと考えております。  それから、先ほどもお話ししましたけれども、電波障害につきましては課長名でお知らせの文書を配りまして、これについては軽率な面がございました。これからにつきましては、さまざまなお知らせの内容によりまして、どういう名前でもって住民の皆様にお知らせをしていくのが一番よいのかということを十分考えながら進めていきたいと思います。  以上です。 ○議長(豊川泰市君) 15番 ◆15番(相馬真子君) まちづくりのことでですが、先ほど私も提案をしましたけれども、行政がやっぱり商店等から市民である消費者の間に立ってどうすればいいのか、消費者の声をまず商店の方たちにお伝えをする、そしてどうすればいいのか工夫していく、そういうことが大事かと思います。例を挙げましたけれども、消費者の方たちは本当にそういうまちを望んでいるということです。特に高齢化しますから、大型店はもうなかなか行けません。そういうこともあって、そういうまちにしてほしい、そういうのと、ここで市長の態度をお聞きしたいのは、これまで許してきた大型店への規制といいますか、これ以上大型店はもう許せないと言っていますが、これ以上来ては困ると言っていますが、その市長の態度をはっきりと示してほしいと、それを聞きたいと思っています。  それから、官庁街通りについては、これ以上要らないということは私はもう毎回言ってきました。あと桜の木の保全については、毎年薬剤散布をするとか、そういうふうなコンクリートですか、枠を広めるとかと言っていますが、なかなかまたそれが進んでいないなと思ってあそこを散歩しております。1つこれは提案ということになりますが、十和田市はこういうふうに大変すばらしい桜の木、そのほかあります、巨木、巨樹。こういうことで、それをずっと末永く保存していくための樹木医、樹木のお医者さん、樹木医のことについてなのですが、市の職員の中でも木に大変関心のある方、そういう方もいるようですが、そういう樹木医を養成するという考えはないのか。ちょうどきのう、議会が終わって帰りまして新聞を見ました。そうしたら、たまたま樹木医のことがついていました、NPO法人で。現在樹木医は青森県に16人いるのだそうです。この樹木医になるためには、日本緑化センターの試験を受けて、それに合格しなければならないということなので、そう簡単にはできないかと思いますが、この樹木医がNPO法人で今浅虫のところに事務所を構えているようです。そういうことで、もう大変忙しい、そういうふうなことを言っております。ぜひこういう樹木医、あるいはそういう専門家を養成して、今病院建設をしている前のところの桜の穴のところが、べちゃべちゃと指が入っていくほど腐っているところがあります。ああいうふうなのをやっぱり、ただ散布するだけでなくて、そういうふうなこともやってほしいと思いますが、そのあたりもお聞きして終わりにしたいと思います。 ○議長(豊川泰市君) 暫時休憩します。                  午前11時25分 休憩                                                  午前11時25分 開議 ○議長(豊川泰市君) 休憩を解いて会議を開きます。  市長 ◎市長(中野渡春雄君) 今後のまちづくりという観点から質問されているようです。大型店の進出云々ということでございますが、まちづくり三法に基づいて今後は推進していかなければならないと思っております。そういうことでご理解いただきたいと思います。 ○議長(豊川泰市君) 建設部長 ◎建設部長(苫米地俊廣君) 官庁街通りの桜の保全に関するご質問にお答えいたします。  官庁街通りの桜に至りましては、植樹升の2倍の拡大、これは昨年度まで4カ年やってありまして、直営で既に実施いたしました。基本的には直営で管理しておりますけれども、状態のよくない桜に関しましては樹木医の診断を仰ぎまして、その対策を講じているところでございます。  それから、樹木医の養成といいますか、そういうことからいいますと、私どもの職場で担当している者が今それに向けて、資格取得に向けて勉強中であるということでございますので、大きな期待を寄せているところでございます。  以上です。 ○議長(豊川泰市君) 以上で相馬真子君の質問を終わります。 △今泉勝博君質問 ○議長(豊川泰市君) 次に、14番 今泉勝博君       (14番 今泉勝博君 登壇) ◆14番(今泉勝博君) おはようございます。14番、今泉勝博でございます。よろしくお願いします。2日目、一般質問、本当は午後になるころだと思っておりましたけれども、どうやら早くなりまして、午前の質問となりました。いつもながら、市長初め理事者の皆様お疲れのところ、いましばらくの時間をお願いいたします。また、議員の皆様、傍聴者の皆様、よろしくお願いいたします。  日増しに寒さが厳しくなりました。皆様、体には十分に気をつけてください。  それでは、通告に従って質問させていただきます。十和田市立中央病院についてお尋ねいたします。十和田市立中央病院は、平成17年9月に着工、平成19年9月完成となっております。また、平成21年2月全館完成となっております。また、総事業費164億円となっております。これまで何人かの議員は産婦人科医師不在でと質問をしてきましたが、産婦人科医師確保の見通しはあるのかないのか、お尋ねいたします。  今市内を回っていて一番多くの市民から言われることは、産婦人科医師不在ということで、若い人は里帰り出産もできない。市長は、この点についてどのように思っているのか、お尋ねいたします。前にもさまざまな議員の方に答弁はしておりますけれども、その後着々と時代が変わっておりますから、前に答弁をしておりますではなくして、今の気持ちを率直に答弁願います。  また、市長、産婦人科医不在について、全国的にこのような情勢でどうにもならないと答弁をしておりますが、これでは解決にならない。よい策はあるのか、あるのであればお聞かせお願いいたします。  また、今月3日の日に県が初めて企画をし、本県出身の医師と医師不足解消策や医師が定着する地域づくりについて意見交換、医師を引きつけるのは地域全体の熱意だと思う。市長はこの意見交換会に出席したのか、お尋ねいたします。もし出席していないとなれば、なぜ出席しなかったのか、お尋ねいたします。  次に、環境衛生についてお尋ねいたします。生活排水の、実は水路と書いてあったのですが、そのときは電話だけ来たので通告しておりましたが、間違って水路と通告はしておりますけれども、実は側溝ですから、訂正願います。この側溝の垂れ流しについてお尋ねいたします。垂れ流しについて、生活環境課、何月何日に苦情の電話があったのか、お尋ねいたします。また、電話のあった時点でどのような対応をしたのか、お尋ねいたします。この垂れ流しは、浄化槽が満杯になったから側溝に流れているのではないか、お尋ねいたします。また、東十五番町の水路には以前にも問題がなかったのか、お尋ねいたします。この下流にはこの水路施設には絶対手をつけないでくださいと立て看板がありますが、お尋ねいたします。  簡単ですが、壇上より質問は終わります。 ○議長(豊川泰市君) 市長       (市長 中野渡春雄君 登壇) ◎市長(中野渡春雄君) 今泉議員のご質問にお答えいたします。  私からは、産婦人科医師確保の見通しについてお答えをいたします。まず、中央病院の医師不足、特に平成17年度から産婦人科医師が不在となったために、市民及び近隣住民の皆様には大変不安を与え、またご不便をおかけしていることにつきまして、深くおわびを申し上げます。産婦人科医師の確保につきましては、議員各位並びに市民の皆様方のご支援をいただきながら、県及び弘前大学へお願いしているほか、院長を通じて関連大学や関係者に派遣を依頼してまいりました。また、本年7月には、北里大学医学部へ伺いまして、学長及び医学部長へ当市の実情を説明した上で、医師派遣についてお願いしてきました。また、先日県が主催した社団法人地域医療振興協会、地域医療研修センタースタッフ医師等との意見交換会には日程の都合で参加できませんでしたが、院長を参加させています。いろいろな機会をとらえて各方面に医師派遣のお願いをしているところでありますが、全国的な産婦人科医師不足という情勢下にあって、現在のところ産婦人科医師確保の見通しは立っておりません。今後とも市民の、地域住民の皆様の不安を一刻も早く解決できるように努めてまいります。  その他のご質問につきましては、担当部長等から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(豊川泰市君) 病院長 ◎病院長(蘆野吉和君) 産婦人科医師不在解消策についてお答えいたします。  産婦人科医師不在の根本原因は、この二、三カ月テレビでさまざまな特集が組まれ、医療崩壊という言葉まで出ていることは皆さんもご承知と思います。日本の産婦人科医の絶対数が不足していることにあります。そのため、今すぐ産婦人科医師を確保できる具体策は、申しわけありませんが、思いつきません。現在取り組めることは、関連大学はもちろんのこと、機会をつくって多くの大学に医師派遣のお願いに行くこと、市民に呼びかけてこの地域出身の医師の情報を得ること、それから新しく生まれる命を青森県全体で守るような広域の連携システムを急いで確保すること、それに今後二、三年先を視野に入れて、医師や看護師が働きたいと希望してくれる特色のある質の高い病院づくりを強力に進めていくことであると考えています。  なお、11月3日の会議は私は出席いたしましたが、地域医療研修センターでは地域医療に熱意のある病院との連携を模索しているようですので、今後ともこのセンターと一応接触を保つように、これから再度伺ってお願いしていきたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(豊川泰市君) 民生部長 ◎民生部長(藤島一榮君) 私からは、生活排水の側溝への垂れ流しについての対応についてお答えいたします。  東十五番町の生活排水の垂れ流しの苦情、これは平成18年10月12日に、原因者の父親から、子供が入居している借家の浄化槽が壊れたと。そして、そのために汚水等が施設の上部にあふれているため、大家に修繕をお願いしたけれども、対応してくれないという相談が担当課の方にございました。その申し出により担当課では次のような確認と対応をいたしました。まず、翌日の10月13日、現地に出向き浄化槽からの汚水漏れと排水が側溝に滞留していることを確認いたしました。そこで、同日、13日ですが、大家に対して、借家の浄化槽の状況説明と修繕の依頼を行いました。また、10月17日には、相談者の妻に対して浄化槽のくみ取りを速やかに行うように指導いたしました。さらに、10月24日にその相談者の母親からくみ取りの確認をしたところ、10月30日、31日にくみ取り業者に依頼を行うという回答を得ました。そこで、11月2日に借家の状況をこちらの方で確認したところ、水路への生活排水の流出跡がまだ見られておりました。その時点ではまだくみ取りが行われずに、そのままの状態でありました。そこで、きのう、11月13日にまた再度確認したところ、水路の泥揚げは行われておりましたが、垂れ流しの状況はそのままという状況でございました。そこで、同じ13日、きのうの夕方ですけれども、その母親に連絡いたしましたところ、浄化槽のくみ取りを明日、いわゆる15日ですが、行うという回答がありました。そういう状況。以上が現地の状況と担当課のこれまでの対応ということでございます。それで、今回の生活排水のいわゆる水路への垂れ流しは、借家、その持ち主が、大家さんが公共下水道に未接続でいることから発生したものでございます。したがいまして、関係課と連携して、地域の皆さんの協力、いわゆるこれも相談地域の合意のもとにやらなければ環境改善はできないということですから、それらのことも含めて、環境改善に今後努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(豊川泰市君) 14番 ◆14番(今泉勝博君) ありがとうございました。病院の産婦人科医師の不在についてお尋ねいたします。再度質問いたしますけれども、私は今市内をさまざまなあいさつ回りしていましたけれども、非常に母親からは厳しい意見を述べられました。娘が東京、大阪の方へ嫁に行っていると。お産するにも向こうの親たちは、医者もいない、そのまちには帰されないと。仕方がなく、母親が向こうへお産のために娘のところへ行かなければならない。娘も案ずるが、主人も1人に置いていくのも案ずる。なかなかこれは本当に深刻な問題だなと思って私は聞きました。この点について市長はどう思っていますか。  それから、今ここに女性の議員が3名おりますけれども、非常に聞きにくいことですけれども、40代の看護師している人だというもののご意見は、今泉さん、女はお産するばかりではないと。定期検診というのもあれば女特有の病気にもなると。このようなことを抱えながら職場で子育てをし、また働かなければならないと、このようなことが非常に毎日のように産婦人科の医者がいないというのでつきまとうと。なかなかこれは本当に深刻な問題だなと思った。それから、またある人には、前にも田中議員も質問をしておりましたけれども、その病院が産婦人科医がいなくなって3億ぐらいの減収と。東京でも大阪でも娘を嫁がせている人たちが、向こうでお産をするためには莫大な、行ったり来たりする、経費がかかるのだそうです。まさしくそのとおりですなと。田中重光議員がこれに補助金を出す考えはないかと質問したのに対して、出すかなと思ったら、そのような考えはないと答弁したと思っておりますけれども。このような現状、これについて運営審議会では医師不足についてどのような話し合いをして審議進めているものだか。このようなことです。  それから、市長は公務のために行けなかったと。それは11月3日の日は文化の日でしたから、確かにそうだと思います。私であれば、公務であっても、第1回目の企画だから、市長がどうしても行けなかったのならば助役やるとか、そのために助役がいるのですから。それが院長さんばかりやると、こういうのであれば、もう青森県出身の医師たちが、十和田市がこれは熱意がないなと、私はそのように感じております。この新聞にもついておりますが、その熱意と情熱ということが。これは全く私は十和田市にはなかったのかなと、このように思っています。また、非常に私は疑問に思っているのは、なぜ三沢市の産婦人科が引き揚げない、五戸の産婦人科が引き揚げない、なぜ十和田市ばかり引き揚げていったのか。なぜこんなことになっているのか、私は非常にこのことに疑問を持っているわけなのです。  それから、今垂れ流しについて、ここにいた部課長さん方は西の方の方がいると思いますけれども、東の十五番町の方ですから、私たちの方に関係はないと思っていたのでは大間違いです。今、夜になれば、キツネやタヌキが町中走って歩いております。キツネは丘は走るのですけれども、タヌキは側溝だの水路をかますのです。となるというと、東十五番町でも、足に汚物つけて腹に汚水をつけたのが側溝をくぐって西の方まで行くのです。私は、そのように見ております。それだから、このことについて、非常に私のように気の弱い者では、あの現状を見ましたら御飯も食べられないような現状です。あなた方はどういうふうに見たのですか、あれ。まず、今の十和田市にこんなところがあるのかなと、私はそう思ったのです。最初に電話来たときは、電話で東十五番町と来たから、東十五番町広いものだから、まず生活環境課の方へ連絡したのです。このような場所があるそうですけれども、どうなのですかと言ったら、いや、確かにありますと。どのような対応をしているのですかと言ったら、いや、実は一生懸命交渉はしておりますと。では、すぐくみ取りをしたらいいのではないかと言ったら、実は前に行ってくみ取り料を取れないから、その申し込みをしても1カ月だか2カ月もと。ここは子宝たくさんなところで、毎日どんどんと排せつ物は出ますよ。このようなところがあるのに、部課長で何とかくみ取り料は出してみても、金銭の問題だから後で解決することはできなかったのかと、こういうことなのです。なぜこのようなことやっているのかと。  それから、このようなことは、伝染病の危険性はないかと。  それから、この場所から、わずか直線にして50メートルか70メートル離れたところに保育所ありますね。私は、若い人たちの子供たちに非常に危険な場所だと、こう思っておりますが、話を聞けば、先ほど下水の方によく協議してつなぐとかなんとかというようなことをちょこっと話をしておりました。確かにあれ下水につなげば、あそこは本管が通っているそうですから、すぐこれ解決することだと思うのです。それをなぜこういう風体で今までやって、あしたくみ取りをしますということだけれども、本当にくみ取りをするものだかどうだかわかりませんけれども。  それから、市長から聞きますけれども、ここ非常に子宝たくさんなところだから、少子化に協力する人だと思うのです。だから、このようなところは、何とかして穏便に見て、くみ取り料ぐらいは軽減してやってもよろしいのではないかと、私はこのように思っておりますけれども、市長はこれについてどう思っていますか。一言お願いします。 ○議長(豊川泰市君) 市長 ◎市長(中野渡春雄君) 産婦人科医師の不足につきましては、先ほども言いましたように、市民の方々に大変不安を与え、またご迷惑をおかけしていることに対して、この場で再度深くおわび申し上げたいと思います。また、それによって発生する事態が起こっているということもまことに遺憾に思っております。これからは市民や地域住民の不安を一刻も早く解消するための努力をしてまいりたいと、このように思っております。 ○議長(豊川泰市君) 民生部長 ◎民生部長(藤島一榮君) 先ほどの十五番町の側溝のことでございますが、周辺に保育所等があり、伝染病が懸念されるということでございますが、このことについて、いわゆる十和田家畜保健衛生所から確認いたしました。そこでは、野生動物のキツネ、タヌキ等が汚物、汚水のある水路を移動することで伝染病の発生が心配されるという形で問い合わせをしたのですが、そのことについては通常の生活では動物が水路を介して伝染病が発生した事例はないという回答をいただきました。ただ、それだけでは十分な対応ということにならないので、いわゆる濃密に汚染されたケースでは、まれに伝染病が発生する可能性もあるということも言っておりました。そこで、11月7日ですが、あれは私も現地を確認いたしました。そこで、環境衛生上このままの状態では問題があるということで、そこの場所に即現場から担当課の方に連絡を入れまして、薬剤を散布して対応しております。  以上でございます。 ○議長(豊川泰市君) 14番 ◆14番(今泉勝博君) 非常に対応ありがとうございました。知らないで無理な質問したけれども。  あとは市立病院の方について。総事業費が164億です。これについて全館完成は平成21年2月と、このようになっておりますけれども、この金額がこれ以上かさむようなことがないのかどうかということなのです。また、かさむというのであれば、どのぐらいの金額がかさむのか。 ○議長(豊川泰市君) 病院長 ◎病院長(蘆野吉和君) 先ほどの質問と今の質問、ちょっと答える範囲、最近の産科の問題は、地方だけではなくて、この前テレビで大阪の状況も皆さん見たと思うのですが、本当の都会の中でもそういった産むところがないという、そういった問題にもなっていて、最近の自殺とか、いろんな問題、これすべて考えると、命という問題をこれまで我々一応日本人がどれだけちゃんと考えてきたかということをもう一回見直しながら、医療だけの問題としてではなくて、やっぱり社会的な問題としてこれから考えていく必要は1つあると思うのです。ただ、医療自体がやはりこれから皆さんにとって非常に大事なものであって、やはりこれから一緒になってこういった、さっき医療崩壊をやはり立て直すということが必要ではないかというふうに思っています。それから、婦人科の問題ですが、これもやはり産婦人科というふうな一応診療科なのですが、産科のことばかりクローズアップされて、婦人科の方を皆さん忘れているような感じもしますが、やはり婦人科も最近はがんも多くなってきましたから、そういった検診も含めて、やはりこういったがん医療体制というのは整備していかなければいけないというふうに思っています。まず、1人だけでもとにかく、婦人科だけでも何とか開設したいというふうに考えています。  それから、病院建設の一応これから追加がないように、これは各部門には絶対、とにかくこれ以上金は出せないから、今あるものでも削るものはとにかく削って、絶対一応超過は出さぬような指示は私の方から現在も出しております。 ○議長(豊川泰市君) 病院事務局長 ◎病院事務局長(佐々木隆一郎君) 私も先ほどの質問で1点だけお答えしたいと思いますので。  11月3日に横浜市で開催されました県が主催した医療スタッフとの懇談会でございますけれども、県からご案内をいただきまして、秘書課に日程をとりました。その際に、先ほど議員お話ありましたとおり、市の文化賞ということで市長は出席できないということから、その場で私が院長の方に出席をお願いしたという経過がございますので、市長、助役はこの件については、だれを行かせるとかなんとかということについては十分把握していない、私の判断で行ったということだけをお話ししておきます。 ○議長(豊川泰市君) 以上で今泉勝博君の質問を終わります。  昼食のため暫時休憩します。                  午前11時54分 休憩                                                  午後1時30分 開議 ○議長(豊川泰市君) 休憩を解いて会議を開きます。 △竹島勝昭君質問 ○議長(豊川泰市君) 午前中に引き続き、36番 竹島勝昭君       (36番 竹島勝昭君 登壇) ◆36番(竹島勝昭君) 私は、市会議員として通算7期目でありますが、市民の代表として、市民の代弁者として、市民の声を市政に届けるため、今また8期目を目指し、市議会議員に立候補することといたしました。ご承知のとおり、議員の職責は選挙によって選ばれ、市民の代表として執行機関の具体的な施策等を最終的に決定すること、そしてその決定した施策等が執行機関によって適正、適法に、かつ公平、効率的に行われているかどうかを批判し、監視することであります。議員の質疑、質問、討論は、同時に市民の疑問であり意見であり賛否であります。決して理事者の行う施策に対する議員の個人的な批判でもなければ、批評、論評のたぐいではなく、真に市民の立場に立っての批判であり、監視のための言論であります。理事者を初め執行機関は、たとえ少数意見であるとしても、この市民の声に耳を傾け、かつ真摯に受けとめる責務があるということを申し上げ、早速通告に従い一般質問に入らせていただきます。  まず最初に、市の学校施設建築及び改築計画についてお伺いします。私は、十和田市の将来を担う子供たちには、信頼できる教育環境と安全で快適な施設で、安心して勉強やスポーツに励んでもらいたいと思うのであります。そこで、何点かお伺いします。  第1点目、建築及び改築計画を策定し、市民に公表する考えはないかについてであります。当市には建築後40年以上を経過し、既に耐震基準を満たしていない木造校舎、つまり老朽化して危険校舎となっている小学校が複数あります。昭和37年に建築された西小学校と藤坂小学校の特別教室、昭和39年に建築された米田小学校、そして昭和40年に建築された伝法寺小学校であります。学校建築の場合、通常でも設計から始まって校舎、屋内運動場等の建設まで1つの学校を整備するためには複数年間かかることから、長期的かつ具体的な年次計画を立てて進めるべきであると思います。市の学校建築及び改築計画を策定し、市民に公表する考えはないかお聞かせください。  第2点目、建築及び改築計画を策定する上での課題と問題点は何かについてであります。学校建築には多大な予算を伴うわけですが、市の財政事情により教育委員会が予算要求しても予算が認められない、つまり学校建築の財源の見通しが立たないため、教育予算の確保ができない、あるいは児童の減少による学区の見直しや学校統廃合問題等の解決の見通しが立たないなど、難しい点もあると聞きます。学校建築及び改築計画を策定する上での当市の課題と問題点は何か、具体的にお知らせください。  次に、西小学校の改築計画についてお伺いします。前回の定例会での私の一般質問において、平成18年度は従来どおりであれば行われるはずの西小学校改築のための実施設計が、急遽発生したアスベスト対策に予算を割いたため対応できなかった。今後前向きに取り組むとの教育長の答弁をいただいております。そこで、何点かお伺いします。  第1点目、平成19年度予算に西小学校改築のための実施設計費を予算要求するべきではないかについてであります。これまでの教育長の前向きな答弁から期待を持ってお聞きしますが、教育委員会として平成19年度当初予算に西小学校改築のための実施設計費を予算要求する考えはあるのかお聞かせください。  第2点目、西小学校の改築について市長の見解を問うについてであります。本来であれば、西小学校の実施設計は、従来のパターンからいくと深持小学校改築の最終年である平成18年度、つまりことし行われる予定であったはずでありますが、残念ながら財源不足の影響で見送られました。市長も老朽化したあの西小学校の現状はよくご存じのはずであり、また地域住民の悲願であることもご承知のはずであります。市長自身、西小学校の改築についてどう考えているのか、ご見解をお聞かせください。  次に、一本木の一里塚に植栽されている巨木の保存についてお伺いします。ご承知のとおり、一里塚は今から400年余り前、徳川家康の命により、日本橋を起点として36町を1里と定め、1里ごとに全国の主要街道に築かれたものであり、その塚の上に植えられた樹木と相まって、里程標としての役割を果たしてきたとされています。現在一本木の一里塚は市の文化財として指定され、その里程標の上には樹齢350年前後、幹周り130センチの立派なケヤキの巨木が植えられています。そこで、何点かお伺いします。  第1点目、市の保存木として指定する考えはないかについてであります。江戸幕府の藩政時代から里程標と一体となって一里塚としての役割を果たしてきたこの巨木は、江戸幕府の藩政時代の三本木原を代表するシンボルであり、古くから相坂地区の住民に親しまれてきた巨木でもあります。このような歴史的な経緯から見ても重要なそのケヤキの巨木は、ふるさとの緑の文化財として価値は十分あるものと思います。私は、市の保存木として指定すべきであると思いますが、お考えをお聞かせください。  第2点目、巨木の維持管理に市として何らかの手助けはできないかについてであります。地域の長い歴史を見詰め、地域の人々と共存してきたこの巨木も今や古木となり、地域住民の努力だけでは維持管理が非常に難しくなってきていると聞きます。この巨木の維持管理に市として何らかの手助けをする必要があると思いますが、お考えをお聞かせください。  次に、いじめ問題についてお伺いします。今や毎日、毎朝新聞の記事、テレビのニュースで学校でのいじめ問題が報道されています。本来人格の形成と心身ともに健康な人間を育てるための教育の場において、子供たちがもがき苦しみ、不登校や自殺に追い込まれている姿を見ると、いかなる要因があるにしろ、私は深く憤りを感じ、胸が詰まる思いを禁じ得ないのであります。少なくとも当市においては、このようなことが絶対に発生しないよう、教育委員会には強く要望いたします。また、今回のこのいじめ問題について、市の教育委員長としてどのようなご認識とご見解を持っているのかお聞かせください。  次に、団塊の世代の退職を踏まえた職員の人事問題についてお伺いします。団塊の世代とは、作家、評論家の堺屋太一氏が著書「団塊の世代」で命名した言葉であり、第2次世界大戦後の第1次ベビーブームに生まれた、およそ昭和22年から24年生まれの世代のことを言うそうでありますが、この世代が2007年から順次60歳の定年を迎え、大量の退職が発生することにより、我が国の社会、経済に大きな影響を与えるものと懸念されています。当然市役所においても大量の退職者が発生するわけですが、市行政が停滞することのないよう、何点かお伺いします。  第1点目、年功序列的な管理職への登用について、市長の見解を問うについてであります。どんなに有能な職員であっても、その能力を発揮できるためには3年くらいは同じ部署で仕事をしなければ、市民のために適正で効率的な業務の遂行はできないと思われます。また、退職一、二年前の職員の異動、あるいは昇任等は市事務の停滞を招くのみであり、特に年功序列的な管理職等への登用などは時代の流れに逆行するものであり、市民の理解を得られるものではないと思います。このことについて市長のご見解をお聞かせください。  第2点目、若手職員を育成し登用する考えはないかについてであります。今後2年から4年間、団塊の世代の退職によって管理職が総入れかえとなり、市業務の停滞が懸念されるわけですが、能力とやる気のある若手職員を育成し登用する考えはないかお聞かせください。  第3点目、管理職への登用試験、あるいは職員の昇格試験等を実施する考えはないかについてであります。隣の三沢市では既に実施しているように聞いています。人事評価制度も始まり、女性の登用、昇任の機会拡大等を考えると、登用、昇格試験等を導入する時期に来ているように思われますが、管理職への登用試験、あるいは職員の昇格試験等を実施する考えはないかお聞かせください。  なお、今回は改選前の一般質問であり、答弁によっては再質問を予定しておりませんので、理事者には誠意ある答弁をよろしくお願いいたします。  以上で壇上からの質問とさせていただきます。 ○議長(豊川泰市君) 市長       (市長 中野渡春雄君 登壇) ◎市長(中野渡春雄君) 竹島議員のご質問にお答えいたします。  初めに、西小学校改築に関する私の見解についてお答えいたします。西小学校は、昭和37年に建築された木造の校舎であります。その老朽化については十分認識しております。また、深持小学校の次は西小学校ということが教育委員会の方針であり、私も同様の考えでありますので、できるだけ早い時期に実施したいと考えております。  次に、管理職登用に関するご質問にお答えします。管理職への登用につきましては、これまで長年培ってきた知識、それから経験、それから部課職員への指導力等を総合的に勘案して、適材適所に努めてきたところでございます。近年行政ニーズの複雑多様化などが進んでいることから、職員の資質向上も一層進めていかなければならないと、このように考えております。このため今後とも計画的に職員の能力向上を図るとともに、意欲、能力にすぐれた職員の登用を図ってまいりたいと考えております。  その他の質問につきましては、担当部長等から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(豊川泰市君) 教育委員長 ◎教育委員長(小野寺功君) いじめ問題に関します認識についてお答えしたいと思います。  北海道や、あるいは福岡県等でいじめが原因と思われることから自殺事件に至った、そしてお亡くなりになった小中学生の方のご冥福を心からお祈り申し上げたいと思います。それから、いじめに対する認識ですけれども、気持ちは今竹島議員がおっしゃったように、全く同じでございます。ただ、今日のいじめ問題といいますのは、学校だけの問題ではなく、社会でありますとか、あるいは家庭でありますとか、そこには認識の違いとか、あるいは考えの違いとか、いろんなことが原因で、どこでもまた起こり得ることではないかと思っております。しかし、学校においていじめが多いというのは、やはり思春期を迎えた子供たちが多く入っておりますので、当然これは多くなると考えられますので、それに関しましては未然防止のために日々学校でやっていただくということ、それから定期的にアンケートの調査をして早期発見に努めること、また管理職を含めた学校においては組織をやはりつくり、また迅速に機能することが必要だと思います。また、関係機関との連絡もやはり密にしなければ、問題がますますこじれるのではないか、そのように考えております。そして、何よりも子供たちには命が大切であるということを、これは学校もそうですけれども、家庭においても、それから社会においても、これからも訴えていく必要があるのではないかと考えております。  以上です。 ○議長(豊川泰市君) 教育長 ◎教育長(稲垣道博君) 市の学校施設建築及び改築計画について申し上げます。  学校施設の整備においては、建築後40年以上経過した木造校舎の改築、それから非木造であっても昭和56年以前に建築されました現在の耐震基準を満たしていないと考えられます校舎の耐震化、それから児童生徒の減少による学校の統廃合という課題、問題があります。以上のことから、計画的に改築を行うためにも、これらの課題を総合的に勘案した上で、学校施設の改築計画を策定しなければならないと考えております。しかしながら、学校の統廃合は、地域住民の意向を十分に踏まえた調整が必要であること、学校施設等の状況、市の財政状況等によっては、計画の見直しを毎年度実施しなければならないことが十分予想されます。このため公表できる部分については、できるだけ公表してまいりたいと、こう考えております。 ○議長(豊川泰市君) 教育部長 ◎教育部長(奥義男君) まず、西小学校の実施設計についてお答えいたします。  西小学校の実施設計の予算要求については、平成19年度予算編成方針が示されたばかりでありますので、まだ具体的な調整には至っておりません。  次に、一本木の一里塚の樹木についてのご質問にお答えいたします。一本木の一里塚は、約340年前の寛文5年の絵図にも古もりとして描かれているなど、旧奥州街道の名残をとどめるものであることから、昭和55年1月31日に十和田市の有形文化財として史跡に指定しております。そして、合併後も新市の文化財として引き継いでおります。一里塚の塚の上にある樹木は樹齢350年前後のケヤキであることから、一里塚が設置されたころからのものであったと推察しております。このため一本木の一里塚は樹木を含めて史跡としてとらえており、十和田市文化財として一体的な管理が必要と考えております。このことから、保存樹木というより文化財というふうに考えております。この樹木については、最近根元にスズメバチの営巣、あるいは木の幹の方に宿り木の寄生、そして枯れ枝が目立つようになってまいりました。このため、ことしの8月に樹木医にご診断を受けたところ、宿り木及び枯れ枝については除去及び剪定して、樹木全体の進捗と落枝による人的危機を回避するために、早期に対応した方がよいとのことでした。このことから、市の文化財として保存管理していくことについて、現在この文化財については所有者に管理義務があることから、現在所有者とその対応策について協議をしているところであります。  以上でございます。 ○議長(豊川泰市君) 総務部長 ◎総務部長(村山誠一君) 私からは、団塊の世代の退職に伴う業務への影響等に関するご質問にお答えいたします。  これまで職員の退職に際しましては、業務に支障がないよう、適材適所による職員配置を行い対処してまいりました。今後団塊の世代の多くの退職者を迎えることになりますが、これまでと同様、業務に少しの停滞も来さないよう、また行政サービスの低下を招かないよう、十分に配慮をしながら、適材適所による職員配置を行い、この状況に対処してまいりたいと考えております。  次に、職員昇任試験に関するご質問についてでありますが、職員の昇任試験制度は、人事管理制度の一つの手段であると考えますが、職員の昇任については能力や企画力、統率力等、その他これまでの勤務実績を含め、総合的に判断する必要があると考えますことから、当試験制度の導入については現段階では考えてはございません。  以上でございます。 ○議長(豊川泰市君) 36番 ◆36番(竹島勝昭君) 西小の改築について、先ほどの答弁だと、教育部長と市長の答弁は、前回、9月議会で答弁していただいたような答弁で、ほとんど前進がなかったものですから、再質問いたします。  この西小学校は、本来であれば深持小より先に改築すべきものだったわけでありますから、既にもう四、五年も先送りされている。昨年も実施設計を予算要求したがつかなかったと聞いています。あのように、築後45年を経過した老朽化が甚だしい、これにシロアリ被害が広がってきて、私も1週間ほど前、改めてまた見てきましたけれども、非常に雨漏りが激しくて、床がもう波を打って、幾ら補修してもそれが波を打つようなのだと、補修がつかないような状態であります。このシロアリ被害は、この前の議会のときにも説明いたしましたけれども、柱の中を浸食して、表面だけ、皮の部分ぐらいしか残さないで、そして外に出てきたときにはかなり浸食が進んでいる。そういうことからいくと、10カ所以上からもうシロアリ被害があの校舎内で出ているということになっています。ですから、本当に、施設によれば、沢目議員が1級建築士でありますからわかると思いますけれども、それぐらい進むと強い台風とか地震が来ると、倒壊するおそれがある、こう言われていますから、ですから本当に大丈夫なのかな、本当に心配であります。そのような危険校舎も、教育部長は今調整中とかと答えましたけれども、何が調整が必要なのか。即まずやるということを打ち出さなければならないのではないですか。この西小改築がはっきりめどが立たないと、次の米田小、伝法寺小、藤坂小の特別教室の改築計画だって進まないのではないですか。これを言っても教育委員会では答弁に限界があると思いますので、そこで市長からお伺いします。市長も現状を理解している、早期着工の必要性も認めているということであれば、やっぱり先ほども言ったように、非常に危険な状態であると。そういうことから、学校の開設責任者として、これはむしろ即刻教育委員会の方に着手しなさいという指示を出さなければならないのではないか。なぜならば、たしか市長が会長を務めている上十三地域市町村圏計画によって、西小学校改築は20年、21年度で建設とはっきり明示していると聞いています。これは、予算の裏づけがあって策定されたものではないですか。だったら、当然19年度で実施設計に着手して、計画と整合性を持たせるべきではないのかなと思いますけれども、ここまで来ているのに、この予算編成期のこの時期になぜ明示できないのですか。もう一度お尋ねします。 ○議長(豊川泰市君) 市長 ◎市長(中野渡春雄君) 西小学校の実施設計につきましては、現在教育委員会において19年度予算の要求内容を調整中であるということであります。教育委員会の要求内容及び他の行政部門の要求内容等を総合的に検討した上で判断したいと思っています。 ○議長(豊川泰市君) 36番 ◆36番(竹島勝昭君) 市長は、教育委員会だけに任せておけないと私は思うのですけれども、その他の要求とか内容を見て総合的に判断するということでありますけれども、あのような危険校舎の状態、それから上十三地域市町村圏計画でもこういうふうに明示しているものをまだそんなに調整しなければならないのですか。それほど財政が厳しいということですか。そうすれば、私も当然また言わなければならないのですけれども、財政がどうしようもないというのであれば、あのような緊急性のない、市民の反対の声が強い野外芸術文化ゾーン計画の今後の整備計画を当面凍結してもいいのではないですか。そして、市財政の効率的運用を図るべきであると思います。それとも、市長はこの西小学校の危険校舎改築よりもこの野外芸術文化ゾーン計画が市にとって必要不可欠なものであると考えているのでしょうか。もしその考えが変わらないのであれば、きのう岩城議員からも指摘がありましたが、この野外芸術文化ゾーン計画は市民への説明責任を果たしていない。理解されていないものですから、その理由と根拠を改めて聞かせてください。そして、そのことを市広報に市長としての見解を掲載し、今後の野外芸術文化ゾーン計画についてそのまま進めてよいのか、市民の判断を求めるべきであると思います。その考えはないかお尋ねします。 ○議長(豊川泰市君) 市長 ◎市長(中野渡春雄君) 西小学校の改築については、先ほど答弁いたしましたように、できるだけ早期に実施したいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(豊川泰市君) 以上で竹島勝昭君の質問を終わります。 △漆畑善次郎君質問 ○議長(豊川泰市君) 次に、16番 漆畑善次郎君       (16番 漆畑善次郎君 登壇) ◆16番(漆畑善次郎君) 16番、政友会、漆畑善次郎です。寒さも日々厳しいこのごろではございますが、今月12日は初雪が降り、早いものですが残り少なくなりました。わずかな年になりましたが、皆様も風邪など引かないように頑張っていますでしょうか。私も精一杯頑張りますので、よろしくお願いします。  早速ですが、平成17年1月に十和田市と十和田湖町が合併し新十和田市になり、感動創造都市を目指してまちづくりを進めることになりました。合併により、さまざまな分野で新たな相乗効果が期待されることから、時代の状況に対応した観光の展開と観光を軸とした地域産業、観光商業の振興を図ることがまちづくりの重要な課題だと思っております。十和田市は、国立公園である十和田湖、奥入瀬渓流、八甲田、谷地温泉、蔦温泉、猿倉温泉、十和田湖湖畔温泉、十和田湖温泉郷、三本木原開拓の歴史文化、新渡戸記念館、官庁街通り、馬の文化資料館「称徳館」、駒っこランドなどを有する、青森県を代表する観光拠点であります。三内丸山遺跡などを結ぶ広域的な観光ルートを形成し、年間390万人の観光客が訪れています。しかしながら、職場や地域の団体旅行の激減、海外旅行の伸び、不況の長期化や人々のニーズの変化、若者の減少、就業の不安定など、観光を取り巻く環境は厳しくなっております。このような中で、2点ほど質問させていただきます。  自然と温泉を生かした保養、休養地、市民の方々が安らぎと楽しみ、そして交流の場を持たれました市民の家の宿泊廃止について、なぜ廃止しなければならないのかお聞かせください。  もう一つは、観光ルートの形成について。十和田湖、奥入瀬渓流、八甲田を中心に、十和田湖温泉郷スキー場や八甲田パノラマパークゴルフ場を結ぶ十和田湖温泉郷、ブナの森の秘湯などの最もすぐれた観光資源を持ち、旅館、ホテルなどの宿泊施設が数多くあります。十和田湖温泉郷焼山の魅力づくりをし、通過点に1度足をとめるような考えはないでしょうか。このようなことから、焼山にも宿泊客がふえ、にぎやかさを取り戻せると思います。  以上2点で、市民の家の宿泊廃止、観光ルート形成についてお聞かせください。  以上、壇上から質問をいたしました。ご清聴ありがとうございます。 ○議長(豊川泰市君) 市長       (市長 中野渡春雄君 登壇) ◎市長(中野渡春雄君) 漆畑議員のご質問にお答えいたします。  私からは、十和田湖温泉郷、それから広域観光ルートに関するご質問にお答えいたします。議員もご承知のとおり、十和田湖温泉郷は国立公園である十和田湖、それから奥入瀬渓流の出入り口に位置いたしまして、美しい自然や豊かな温泉群、パークゴルフ場やスキー場等を有する魅力ある地域でもございます。当市の観光振興と地域の活性化を図る上にとって、やはり自然を生かした奥入瀬渓流の散策とか、それから蔦沼めぐり、それから八甲田登山を初めとするパークゴルフ場等のスポーツ施設の有効利用、さらには温泉を生かした保養とか休養地としてのイメージアップを図っていくことが大切であると考えております。また、同時に温泉郷の持つ観光特性に十分配慮しながら、市街地であります称徳館とか、それから道の駅とわだ、それから駒街道等の広域的な観光ルートを形成しながら、観光の推進に取り組んでまいりたいと、このように思っております。  その他の質問につきましては、担当部長から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(豊川泰市君) 観光交流部長 ◎観光交流部長(太田毅君) 漆畑議員の市民の家の宿泊廃止についての質問にお答えいたします。  市民の家は、昭和38年営業当初から、いやしを求めた湯治客や観光客に親しまれ利用されてまいりましたが、平成18年3月に策定されました十和田市行政改革大綱に基づき、十和田市集中改革プランに照らし合わせ検討した結果、十和田湖温泉郷には多くの民間の宿泊類似施設があることから、市民の家の宿泊業務については廃止するものであります。  以上です。 ○議長(豊川泰市君) 16番 ◆16番(漆畑善次郎君) ちょっとわからない答弁ですが、ちょっと二、三点伺いますが、宿泊について、これやはりこの合併前の旧町では、やはりお年寄りが非常に仕事に励んで、またその骨を休めるという湯治客がそれを楽しみにしてまた働いている憩いの場でもあります。やはりそういう憩いの場をなくするということは本当に残念です。ということは、今議会に入る前に、お年寄りの人が私の方に来ました。宿泊を廃止するのかと、これ大変だなと。今までそういうのが楽しみで働いてきて、またそういう憩いの場を持ってきたのが、なぜ合併したら廃止になったのか。本当に涙ぐんで私の方に駆けつけてきて、いや、これも大変なことだなと。やはりこういうものも歴史の流れ等あろうが、やはりこの温泉郷をつくった先代のトップも、非常に勇気を持ってつくったと思います。さらにまた、勇気を持って廃止したのもわかりますが、何とかこれをもう一回考え直して、継続してお年寄りにサービスできないものか、それ頭の真ん中に置いて考えてください。  あと一つは、観光ルートですが、非常に私今焼山の中心を指して言っておりますが、やはりあそこの場所は4年ぐらい前に全国自然公園大会を開催して、また6年前ぐらいですか、全国の森林育樹何とか、そういう全国大会が数多く集まって開催している場所です。そういうことが、やはり焼山の今までもリフトなり、そういう周りのサイクリング道路、パークゴルフはもちろんですが、やはり中央から自然を求めて来ているのです。リフトの頂上には、私もたまに仕事で行くと、あの頂上に行って御飯食べてみると、おかずもまずくてもおいしく食べられると、またそして食べている中には、カメラマンもそっと来て、方々から来て写真を撮っていく人もあります。やはりああいう自然を生かした魅力ある、そしてまた施設あるものを何とか生かして、これもまたリフトなりもありますので、夏場も運行させて、やはりファミリーで楽しめる場所であろうかと、私はそう思います。そこの自然を、あるものを生かすことによって、このパークゴルフ場、やはり家族、ファミリーでそういう楽しむことは一つの教育、家族ぐるみのスポーツをやることによって、親子の心の教育にもつながると。また、それにお年寄りの医療費、そういうものにもこのスポーツを通じてやれば、そういう医療にも非常に節約になる、そういうふうなことから、1つのあそこの焼山は、あと一つは、十和田湖を見て、石ケ戸で観光バスがUターンしております。やはり石ケ戸からこちらが魅力ないから、恐らく戻ると思います。多分今の状態だと、このルートが、真ん中が抜けると恐らく秋田側から高速を回って十和田湖見て、そのルートがなければ同じこちらの方に立派なものを建てても、恐らく効果がなくなるのではないかと私は心配に思っておる次第ですが、やはりこのルートは国道4号から来ても同じことだと思います。やはり焼山はそういう自然を楽しむ、また健康づくりにもありますので、何とかあるものを生かして、工夫によっては非常に日本一、世界一の自然を持った楽しみ場ができるものと私は思います。どうかその辺を市長さん、リフトを使ったこの自然、パーク、そしてまたいろんな、うしの湯まつりのイベントもできたなら、パークゴルフ場のあそこに入れて、日中から子供とパークやりながら、そして夜5時は食事しながらと、そういうコミュニケーションも必要かと思います。今のうしの湯まつりのイベントはただ大人の飲むイベントにすぎない。やはりそういうイベントは、家族ぐるみのイベントにしてほしいものであります。そういう場を有効に使ったイベント、また自然の公園をつくってくださるようお願い申し上げます。  また、あと1つ、それに対して答弁がありましたらお願いします。 ○議長(豊川泰市君) 市長 ◎市長(中野渡春雄君) 市民の家の宿泊の廃止に絡んでの質問でございますけれども、先ほど答弁しましたように、いろいろな事情があってまず廃止の方向にあるわけでございますけれども、やはりこの市民の家、それから旧十和田市の老人の憩の家、これをやっぱり表裏一体とした考え方で、今後1つには老人のための今後の健康づくりの一つの拠点とするような方向でやっぱり考えなければならないと思います。そういうことから、やはりそういう観点からも、どうあるべきかということを今後皆さんとともにこれ考えていかなければならないなと思っております。  それから、あそこの焼山の場所でございますけれども、広範な面積がありますし、それを現在活用していないというようで、景色もいいしということですけれども、これをみんなとともにどんな活用をしたらよいかということをやはり考えて、これからの研究課題としたいと私は思っております。 ○議長(豊川泰市君) 観光交流部長 ◎観光交流部長(太田毅君) 先ほどリフトの運行のことにご質問ありましたけれども、リフトの運行については、これは陸運局等の関係もありまして、なかなか夏場の運行は厳しいものと考えております。  それから、うしの湯まつりの件ですが、大人のイベントではないかという話ですけれども、日中子供たちの魚つかみとか、あとはみこし担ぎ、それから花火大会等もやりながら、子供も一緒に、家族で楽しんでいただいているものではないかなと考えております。 ○議長(豊川泰市君) 16番 ◆16番(漆畑善次郎君) どうもありがとうございます。では、その場所によって、ひとつ言いたいのは、パークゴルフ場とか、さまざまなサイクリングロードとか、さまざまそういう体をもっと動かした、そういうふうなレクリエーションができるものだなと思って今質問をいたしましたが、やはりもっと子供が、今どこでも、この辺もそうだけれども、子供の遊ぶ場所がない、はっきり言って。それが一番だ。ここにはろまんパークという広大な所がありますが、子供、親子で遊ぶ場所がない。それが一番今の若い人に指摘されています。やはりそういう体を大いに使って、汗を流しながらできるようなスポーツを私は望んでいるわけですが、その辺のことも考えながら、今後ともよろしくお願いしたいものだなと思っておりますが。  あと今の宿泊の廃止の件ですが、私前にも常任委員会で亀屋の跡地の件で委員会でも申し上げましたが、あそこ教育・福祉総合プラザというタイトルがあって、やはり亀屋の跡地もなんですが、うちの方にも跡地ありますよと、かんぽの宿。ということは、これ合併前に議会に出されました。かんぽの跡地云々と、値段まで、それはもう合併間近だから…… ○議長(豊川泰市君) 16番議員、発言の内容が通告外となっていますので、注意願います。 ◆16番(漆畑善次郎君) ああ、そうですか。済みません。そういうふうなものは切り離して、うちの方にもこういう福祉関係と関連できれば、そういう市民の家の宿泊廃止も別に私は言わなかったのです。やはりこういう変わった、そういうふうなものが、できれば合併して、そういう廃止になればすごく印象が市民に悪く、何とか変わったそういうふうなのが出れば、また幸いだなと。非常に合併の効果が出るなと思っていました。ちょっと話がずれて議長、済みません。  これをもって質問を終わります。 ○議長(豊川泰市君) 以上で漆畑善次郎君の質問を終わります。 △江渡龍博君質問 ○議長(豊川泰市君) 次に、32番 江渡龍博君       (32番 江渡龍博君 登壇) ◆32番(江渡龍博君) 2日目最後の質問者で、市長初め理事者の皆さん、そして議員各位も大変お疲れのことと思いますが、暫時の間おつき合いのほどお願いいたしたいと思います。  旧十和田市と旧十和田湖町が合併してから約2年の月日がたちました。この期間を一言であらわすならば、まさに光陰矢のごとしの日々でありました。思えば平成17年1月1日の合併後の渡部市長職務執行者のもと臨時会が開催され、2月には中野渡市長が新十和田市の初代市長に当選されました。それ以来今日まで、会派を超えて一致団結し中野渡市政を支え、市勢の発展を考え議会運営を行ってまいりました。そこで、一般質問となりますが、通告に従い一般質問いたしますので、誠意ある答弁をよろしくお願いいたします。  最初に、市街地活性化についてお伺いいたします。先般大田弘子経済財政相は、月例経済報告ベースで今日の景気回復期間が戦後最長のいざなぎ景気に並んだと明らかにし、先行きいざなぎ景気を超えることも見込まれるとの認識を示しました。このいざなぎ景気とは、1965年、昭和40年から1970年、昭和45年の長期にわたり続いた大型好景気のことで、所得水準の向上によって購入意欲が増加し、車、カー、エアコン、クーラー、カラーテレビの頭文字をとって3Cと呼ばれ、時代を象徴するものとなり、日本経済が大きく拡大、世界第2の経済大国になったことを言います。しかし、この時代と比べると今はどうでしょうか。この好景気の恩恵にあずかるのは大都市ばかりではないでしょうか。当市においては、松木屋、亀屋の撤退に続き、十鉄駅ビルのスーパー事業の撤退が発表されたばかりであります。長年続いていたまちの顔がまた一つ消えることになります。このような状況になることは、十数年前の十和田市民のだれ一人として思わなかったことでしょう。この現象は、何も当市だけではありません。青森県内を初め、全国各地で同様の現象が起こっております。そこに共通するものは、中心市街地にあった核店舗を失い、後に残された中小店舗の衰退だけであります。後に残された者は、その衰退を食いとめるために努力をしなければなりません。しかしながら、核店舗を失ったことによる人の流れは、郊外型店舗へと流れが変わってしまい、まちの商店街の人出はぐっと落ち込んでしまいました。もはや民間の力だけでは太刀打ちできなくなってしまったというのが商店街の本音ではないでしょうか。  このような全国共通の課題に対処するために、今年8月22日に、まちづくり三法の改正が施行されました。今回の三法の見直しは、人口減少時代の社会に対応し、都市機能の郊外拡散に対しブレーキをかける一方で、中心市街地の再生を誘導して、まちのコンパクト化、にぎわいの回復を図ることを目的としております。また、市町村が中心市街地活性化に基づき作成する中心市街地活性化基本計画は、内閣総理大臣によるものへと厳格化され、国によって選択と集中の仕組みが導入されることになります。この新たな仕組みの中において、国が認定する基本計画に対する市街地の整備改善や都市福利施設の整備などの支援措置を大幅に拡充した取り組みが行われます。しかしながら、この支援措置を受けるためには、市が基本計画を策定する必要があり、この策定のためには地元商工会議所等で組織される中心市街地活性化協議会の設立が法定化されており、その協議会から意見を聞くことは必須条件となっております。某新聞によりますと、青森県内においてはコンパクトシティの理念に基づく都市計画で一躍全国から注目を浴びている青森市が、11月下旬に仮称青森市中心市街地活性化協議会を設立するとの記事が掲載されておりました。青森市は、県内のみならず、東北初、全国的に見ても発足しているのは9自治体しかないため、その動向に世間の注目が集まることでしょう。まさに国の法改正を先読みした迅速な対応で、いやが応にも行政、そして地元住民の意欲、やる気がうかがえるものであります。当市では、十和田商工会議所から十和田市中小小売商業高度化事業構想、いわゆるTMO構想を認定し、その構想を実現するための基本計画を策定する途上であり、市としても多額の補助を行い、その計画策定に対し支援している模様でありますが、なかなか進んでいないのが現状であります。そうしているうちに、今回のまちづくり三法の改正により、このTMO構想、そして市が平成12年8月に策定した十和田市中心市街地活性化基本計画そのものも抜本的な見直しが必要となってしまいました。  前回の定例会でT議員から、基本計画策定のスケジュールに対する一般質問に対して、市長は9月に市役所内部の検討組織として中心市街地活性化庁内検討会議を設置し、また市街地活性化検討市民会議を設置することとしています。このほか基本計画策定において重要な役割を担う商工会議所ともタイアップし、中心市街地活性化協議会の設立など、連携を図っていくという旨の答弁をいたしておりますが、青森市の現況と比較いたしますと一歩も二歩もおくれが出ているような感じがいたします。新しいまちづくり三法のもとでは、地域のまちづくりはそれぞれの地域にゆだねられています。官民一体となってアイデアを出し合い、共通の目的に向かって一丸となって対処しなければならないと考えます。さらに言うなれば、この三法改正は中心市街地だけの問題にとどまらず、コンパクトシティが脚光を浴びている昨今の世情を考えるならば、都市計画という側面からも市全体の将来にかかわる問題ではないかと考えます。そのためにも、この中心市街地活性化基本計画を早期に策定し、国からの認定を受け、その支援のもとで事業発展を図っていくことが必要であります。そこで、何点かについてお伺いいたします。  中心市街地活性化協議会の設立が法定化されていますが、十和田商工会議所等との連携状況と設立に向けてのスケジュールについて具体的にお知らせください。  2つ目、第1次総合計画基本構想の中で、中心市街地活性化はどのように位置づけられているのかお聞きします。  3つ目、総合計画の基本計画はどのように扱われようとしているのかお聞きします。  4点目、新しい中心市街地活性化計画をどのような視点で策定しようとしているのか、策定までのスキームはどのようになっているのかお聞きいたします。  次に、仮称教育・福祉総合プラザについてお伺いいたします。この仮称教育・福祉総合プラザは、新市まちづくり計画にも掲げており、合併後の新十和田市の目玉事業の一つであると考えます。今年2月28日の全員協議会では、議員に対し構想案の説明がありました。それによりますと、この施設には市民図書館、中央公民館、老人福祉センター等の六施設を統合、各施設が持つ従来の機能とともに、新たにたまり場機能、子育て支援機能、市民活動支援機能を加えた施設になるということであります。施設の規模は約6,500平方メートル、総事業費約30億円以上を見込むとのことでありました。まさに新十和田市においては、野外芸術文化ゾーン事業、十和田市立中央病院建設事業に匹敵する事業ではないでしょうか。また、教育・福祉総合プラザに加わる機能の現在の状況を考えてみますと、中央公民館、市民図書館には年間数十万の人が訪れております。それに加えて、さきのような機能が付加されることになれば、この施設を利用する人々の数がどのぐらいになるか、想像がつきません。ただ、言えることは、この施設があることにより、人を引きつけ、人のにぎわいが創出されることとなり、施設周辺地域の活性化が期待できることになるのではないでしょうか。このことを考えるならば、この仮称教育・福祉総合プラザの建設地については、今後の十和田市の姿を考える上でも非常に重要になってくると考えます。  現在市においては、基本計画策定に向け基本計画策定市民委員会が設置され、その委員会を中心に意見交換会が既に2回ほど行われた模様ですが、某地方紙によりますと、何人かの方から建設候補地を示してほしい旨の発言があったと掲載されていました。確かに建設地の状況次第では、例えば建物の形、駐車場の用地、そして施設に入る機能において影響があるのかもしれません。また、この仮称教育・福祉総合プラザの建設候補地については、十和田市議会においても平成17年5月30日に十和田市商店街振興組合連合会から中心市街地活性化のために旧亀屋跡地に教育・福祉総合プラザの設置をしていただきたいという趣旨の請願が提出され、観光経済常任委員会に付託となり、慎重に審査をした結果、平成17年第4回定例会において、その請願は採択すべきものとして委員長報告を行った後、採決をした結果、全員異議なく、採択と決定した経過もあります。そして、私自身におきましても、平成16年第2回定例会の一般質問におきましては、建設場所の選定については慎重に考えなければならない。選定場所を誤ると、立派で内容が豊富であっても、地域に限定された施設となる可能性がある。そこで、私は亀屋付近が望ましいものではないかと思いますと意見を申し上げましたところ、市長は旧亀屋跡地につきましては多くの団体や市民が比較的利用しやすい位置であること、中心市街地の活性化に大きく関係する位置にあることなどから、候補地の一つになり得るものと考えておりますと答弁されました。前回の定例会においても、複数の議員から建設予定地についての質問がありましたが、市長からは具体的な答弁はありませんでした。基本計画策定委員会の委員の方々に市の基本構想の説明を受けた後、おのおのが想像する教育・福祉総合プラザが頭の中に浮かんでいることでありましょう。それは、市が示した機能ばかりでなく、例えばそのプラザにおいて住民票の交付等が行われるサービス面での充実や小さなカフェで軽食を交えながら、高齢者と子供たちが交流をしている姿かもしれません。それらの場面を想像したときに、おのおのが描く教育・福祉総合プラザの形、大きさは違うのではないでしょうか。一人の人は大きな広い土地の真ん中に施設があることを前提に話をし、違う人は密集した建物の中に施設があることを前提に話をすることとなれば、根本的に意見が食い違い、お互いが歩み寄る場面を逸する結果になるかもしれません。そのためにも、早期に市長の言葉として、仮称教育・福祉総合プラザの建設候補地を明示する必要があると考えます。そのことが、結果として基本計画策定市民委員会の委員の方々が統一した見解を持つことになり、意見交換会の議論もより充実したものとなるのではないでしょうか。そこで、市長にお伺いいたします。仮称教育・福祉総合プラザ建設候補地について具体的にお知らせください。  最後に、福祉行政についてお伺いいたします。最近十和田市内において、老夫婦がだれにもみとられないで死亡するという痛ましい事態があったことが報道されました。今回のケースは、身内の方々が近くに住んでいて時々訪問していたそうですが、それでも老人介護の限界があったのでありましょう。遺族の方々にとっても最期をみとることができなかった無念さが残っていると思います。しかし、このケースは、今後も決して起こらないということは断言できないものと考えます。今や超高齢化社会に突入しており、老人介護が珍しいことではなくなった時代になっております。介護疲れで配偶者を殺してしまうという事件が全国的に頻繁に起きております。また、ひとり暮らし老人が死亡後何日間も発見されないで、いわゆる孤独死も年々ふえております。何十年も何事もなく生活してきた老夫婦の殺人や、だれにもみとられることなく死んでゆくことは、余りにも気の毒な結末であるというしかございません。現在社会福祉協議会が市の助成のもとに民生委員を中心としたひとり暮らしの方々の見守り事業を行っておりますが、その見守り事業を総合的にさらに充実する必要があるように思えてなりません。現在全国的にもひとり暮らしの老人の見守り対策としてさまざまな試みや事業がなされていると聞いております。例えばガスや水道の毎日の使用量を監視すること、また新聞配達、郵便配達員の安否確認、某メーカーの電気ポットと携帯電話を連動しての確認などがあると聞いております。十和田市も一部実施しているようでありますが、この対策については現状で十分と考えているのか、あるいはさらに充実させたいと考えているのかお聞きいたします。  また、高齢者見守りの一環として福祉安心電話がありますが、この件についてお伺いいたします。福祉安心電話は、ひとり暮らしの高齢者に万が一自分の身に何か起こったときに、緊急ボタンで通報できるシステムであり、この安心電話を設置することにより、遠くに住んでいる家族も1人で暮らしている高齢者も、文字どおり安心して暮らすことができるシステムだと聞いております。しかし、現在十和田市にはひとり暮らしの高齢者が2,661人いる中で、この安心電話を設置している方は94人しかおらず、率にして3.5%であります。もちろんひとり暮らしでも元気に暮らしている方も多く必要ない方もいますが、普及率が3.5%のみということは、余りにも少ない感じがいたします。そこで、その原因を調べたところ、設置費が高額で、つけたくてもつけられないということがわかりました。少ない年金から6万6,000円の設置費用の捻出は高齢者にとっては高過ぎる額だと思います。この設置費はどのような算出根拠になっているのか、お伺いいたします。そして、減額できないものなのか、また減額できないとしますれば、市で新規の設置者に助成し、普及を促進すべきと思いますが、市長の見解をお伺いいたします。  十和田市や国のために働いてきた高齢者の方々が残された余生を安心して暮らすことができる思いやり行政をぜひ実行してほしいと思います。  以上で壇上からの質問は終わりますが、市長及び理事者の答弁によりましては再質問、再々質問を割愛させていただきます。よって、答弁の方よろしくお願いいたします。 ○議長(豊川泰市君) 市長       (市長 中野渡春雄君 登壇) ◎市長(中野渡春雄君) 江渡議員のご質問にお答えします。  初めに、中心市街地活性化協議会への取り組み状況についてお答えいたします。改正中心市街地活性化法を受けて、新たな中心市街地活性化基本計画を策定するために取り組みを始めておりますが、商工会議所との連携が重要なかぎとなることから、市と商工会議所との間で、中心市街地活性化協議会の設置について調整を行っているところでございます。この調整の中で、協議会の構成メンバーには民間事業者の積極的な参画が必要なことから、十分な時間をかけて合意形成を図ってくることにしております。今後基本計画の策定を進めながら、協議会の立ち上げについても段階的に取り組んでまいりたいと、このように考えております。  次に、仮称教育・福祉総合プラザの建設候補地についてお答えをいたします。建設候補地につきましては、先般全員協議会でお示しした場所として、中央公民館の敷地、それから市民図書館敷地、市民図書館西側敷地、老人福祉センター及び母子福祉会館敷地、八甲保育園跡地、亀屋跡地の6カ所がございます。これらの候補地は、統合される施設の跡地、統合される施設の近隣にある公有地、市議会において議論された土地という観点からも選定したものでありますが、そのほかに一般的な視点から、候補地となり得る場所の提案があれば、検討場書に加えまして利用性とかアクセスとか、周辺の環境及び敷地の広さ等を総合的に判断した中で敷地を決定したいと考えております。  その他の質問につきましては、担当部長から答弁させます。  以上、壇上からの答弁といたします。 ○議長(豊川泰市君) 企画財政部長 ◎企画財政部長(中野渡崇君) 私からは、総合計画における中心市街地活性化の位置づけについてお答えをいたします。  今議会に上程しております総合計画基本構想では、将来都市像を感動創造都市と定め、その実現に向けて5つの基本目標を掲げております。中心市街地の活性化につきましては、基本目標の一つであるにぎわいと活力あふれる仕事感動創造都市の中で、商工業の振興という施策の中に位置づけられており、重要施策の一つであると認識いたしております。基本計画は、今年度末の作成を目指して現在策定作業を進めておりますが、中心市街地の活性化につきましては商業、サービス業の協同化とともに、中心市街地の再生として商工業振興の基本施策に位置づける考えでございます。  以上でございます。
    ○議長(豊川泰市君) 経済部長経済部長(斗沢清君) 中心市街地活性化に関するご質問にお答えいたします。  まず、中心市街地活性化基本計画の策定に際しましては、商工会議所及び商店街振興組合、事業者、そして市民の皆様と連携を図り、またその声を十分生かしていくことが重要と考えております。また、商業、事業者、居住等の都市機能の集積やにぎわいの回復といった課題に対し、具体的かつ実効性のある計画づくりが求められており、これらを進めるため、現在庁内検討会議、あるいは市民会議を設立し取り組んでいるところでございます。  次に、今後のスキームでございますが、今年度中に計画の基本目標を整理し、平成19年度から具体的な事業計画に着手し、平成20年度中の策定を目指しているところでございます。  以上でございます。 ○議長(豊川泰市君) 健康福祉部長健康福祉部長太田信仁君) ひとり暮らし老人や高齢者夫婦の見守り対策についてのご質問にお答えいたします。  これまで見守りや安否確認が必要なひとり暮らしの高齢者に対しましては、民生委員の訪問や配食サービスを通しての見守り事業である地域自立生活支援事業を市社会福祉協議会の協力を得ながら実施しております。さらに、地域住民が生活の中でお互いが助け合いながら、隣人の安否を気遣う地域づくりの取り組みの一環として、町内会ごとに開催している介護予防教室を活用し、地区の世話人的なボランティアの方に協力をしていただき実施しております。この方が見守りにも一役買っていただいております。今後高齢者が元気で安心して生活できる環境づくりのため、見守りの対象をひとり暮らしの高齢者のみならず、夫婦2人暮らしの高齢者にも拡大するとともに、高齢者の見守りにつながる事業を検討してまいりたいと考えております。  次に、安心電話についてお答えいたします。福祉安心電話サービス事業は、平成3年から県社会福祉協議会が実施している事業であり、緊急時に不安がある高齢者のためにボタン一つで救急車の手配や近所の協力員が駆けつけるシステムです。これは、市町村の社会福祉協議会が窓口となり設置の手続及び管理を行い、高齢者の見守り方法の一つとして有効なものと考えております。電話機の設置につきましては、電話機本体及び本体から離れていても通報できるペンダントと、これらの取りつけ工事に要する費用を含め6万6,000円となっております。この費用は設置する方が負担することになっておりますが、生活保護世帯と前年度非課税世帯については市が全額補助しております。  なお、一般高齢者への設置費の助成につきましては、市社会福祉協議会と協議するとともに、県社会福祉協議会に対しもっと安価に設置できないものか交渉したいと考えております。福祉安心電話の普及につきましては、今後も市広報や社協だより等により事業内容をお知らせし、あわせて民生委員等、社会福祉関係者の見守りの中で、必要と思われる方には普及を図ってまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(豊川泰市君) 32番 ◆32番(江渡龍博君) 1つだけ、市長から答弁していただきます。  壇上からもしゃべりましたが、仮称教育・福祉総合プラザの候補地の件でございますが、この本会議場で全員異議なくご賛同受けたときの時点と、あれから二、三日たってある民間の方が落札し、あそこを買収したわけでございます。市長から答弁があったのは、公有地何カ所、そして亀屋の跡地も一つの候補地と、こうなっておるのはお聞きしましたが、その後亀屋さんをどなたが買ったかわかりませんが、相手があることでございますが、市として、行政として接触したのですか、しないのですか、まずそれからひとつお聞きします。 ○議長(豊川泰市君) 市長 ◎市長(中野渡春雄君) これにつきましては、本人に、地権者に事前にお願いした上で、仮称教育・福祉総合プラザ建設候補地の1つに加えて今後検討していくことにしたものでございます。 ○議長(豊川泰市君) 以上で江渡龍博君の質問を終わります。 △散会 ○議長(豊川泰市君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。  明日は午前10時から本会議を開き、市政に対する一般質問を続行します。  本日はこれにて散会します。  ご苦労さまでした。                  午後2時53分 散会...